インターネットバンキング講座インターネットバンキング講座
2021.2.24
#5 住所変更やカード再発行、税金の払込もインターネットバンキングで!

イラストレーション:鈴木みゆき
スマートフォンやパソコンから銀行口座の残高確認や振込などができる、インターネットバンキング。興味はあるものの、はじめるのは難しそうと思っていませんか?
デジタル機器の扱いに苦手意識のある豊さん・涼子さん夫婦と一緒に、インターネットバンキングのはじめかた・使いかたを学んでいきましょう!
今回は、窓口でやるものと思われがちな「手続き」について解説。インターネットバンキングでできる住所変更やキャッシュカードの再発行、税金の払込について紹介します。
<登場人物>
- 坂本先生:ネットバンキングに詳しいファイナンシャルプランナー
- 豊さん・涼子さん夫婦:涼子さんは、定年後の家計管理について勉強中。自分たちの老後資金も備えつつ、子育てに忙しい娘夫婦への支援もしたいと思っている。一方、豊さんは、細々とした家計管理には興味がない様子。
窓口に行かなくても、住所変更OK!
- インターネットバンキングはホントに便利ね。銀行に行く機会がずいぶん減ったわ。でも、さすがに住所変更は窓口でないと無理よね? 娘が引っ越すから、教えてあげたくて。
- 住所変更もインターネットバンキングでできますよ。
引っ越しをしたら、必ず住所変更の手続きが必要なので、慌ただしい引っ越し前後にスマホやパソコンでサッとできるのは便利ですよね。 - よかった、インターネットバンキングでできるのね。
- はい。いつもお使いのA銀行でもスマホのアプリ、インターネットバンキングのWebサイトのどちらからでもできますよ。今回は、いつものようにスマホのアプリでやってみましょうか。
- ええ。A銀行のアプリにログインするわね。
- ログイン後、下部の「メニュー」をタップすると、「お客様情報の登録・変更」という項目がありますよね?
- ええ。「お客様情報の登録・変更」の横にある矢印マークをタップしたら、細かい項目が出てきたわ。

- 変更したい項目の「変更」をタップすると住所や電話番号、メールアドレスの変更ができる画面に移ります。ここで、新しい住所を入力すればOKですよ。

- それだけでいいの?
- ええ。場合によっては、最新の住所が記載された本人確認書類が必要な時もあります。画面に表示されるので、表示がでたときは、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどの画像を送信してくださいね。
変更ができたら、「住所変更手続完了のお知らせ」の電子メールが届きます。
- 電子メールが届くのは、振込のときと同じだね。確認できるので助かるよ。
- 住所以外でも電話番号、電子メールアドレス、勤め先なども同様に変更できますよ。
キャッシュカードの利用停止・再発行もできる!
- 万一、キャッシュカードを失くしたときは、悪用されないように、すぐに利用停止の手続きをしてほしいのですが、これもインターネットバンキングでできます。
- すぐに自分のスマホで利用停止ができるのは、ありがたいね。
- A銀行の場合は、先ほど住所変更をした時と同じ画面の中に、「その他お手続」の項目があります。「紛失届」を出して、利用停止の手続きをしてください。
- あった。これね。
- 利用停止の後は、続けて新しいカードの再発行もできますよ。
- もしもの時は、インターネットバンキングで手続きするわね。
税金などの払込もペイジーで完了
- さきほど見たメニューの画面の下の方に「ペイジー(Pay-easy)」のマークがあったのに気付きましたか?
- ペイジー? そういえば、先日納めた税金の納付書に、ペイジーのマークが入っていたような……。
- たしか、銀行のATMで支払ったんだよね。
- ペイジーは、記載された番号を使って、銀行のATMやインターネットバンキングで支払いができる仕組みです。
スマホやパソコンでできるので、ATMまで行かなくてもすみますよ。
- あった、このマークね。「税金・各種料金の払込」と書いてあるわ。

- ほう。ここまでできるとは。便利なものだね。
- その他にも公共料金の口座自動引落の申し込みなども、インターネットバンキングでできるんですよ。
住所の変更や料金の支払いなどは、「後で」と思っていたら、うっかり忘れていた!といったこともあるかもしれません。思いついたときにスマホやパソコンからすぐに手続きできると安心ですよね。
また、窓口やATMに行ったり、紙の書類を郵送したりといった手間と時間が必要なくなった分、気持ちにも時間にも余裕が生まれるはずです。
あいた時間で、仕事をするのもよし、自分の好きなことをするのもよし。または、将来の暮らしやお金のプランを立てる時間に充ててみるのはいかがでしょう。
※2021年2月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。
- 執筆:坂本 綾子(さかもと あやこ)