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イラストでiDeCo(イデコ)を学んどこ! はてな3兄妹のiDeCoの疑問

2020.2.19

#6 iDeCo(イデコ)、NISA、つみたてNISA、どれが得? 併用できる?

iDeCo(イデコ)、NISA、つみたてNISA、どれが得? 併用できる?

iDeCo(イデコ)について調べていると、同じような制度である「NISA(ニーサ)」や「つみたてNISA」を知りました。3つの違いはどのような部分で、自分にとって良い制度はどれなのでしょうか?「どれ?」が口癖のどれみさんは、FP(ファイナンシャルプランナー)に教えてもらうことにしました。

iDeCo、NISA、つみたてNISAの違いは?

iDeCo、NISA、つみたてNISAの違い
iDeCoとは、税制優遇を受けながら自分で自分の老後資金を用意する制度です。iDeCoについて詳しくはこちらで解説しています。

【関連記事】iDeCo(イデコ)ってなに? ~基本をイラストで理解しよう~


「税制優遇が受けられる投資制度」を調べると、他に「NISA」や「つみたてNISA」という制度が見つかり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。

そこでまずは、それぞれの制度の違いを確認しておきましょう。

・運用期間、掛金、対象商品、税制優遇、途中引き出し可否が異なる

iDeCo、NISA、つみたてNISA3つには、それぞれ以下のような違いがあります。

iDeCo、NISA、つみたてNISAの違い

iDeCo、NISA、つみたてNISAには上記のように多くの違いがあります。共通点は「運用で増えた利益が非課税」という部分だけです。

一般的に、投資信託の売却益や株の配当金、定期預金の利息など、運用で増えた利益(運用益)には、20.315%(所得税(復興特別所得税含む)15.315%+住民税5%)の税金がかかります。

しかし、iDeCoNISA、つみたてNISAを通じて購入した金融商品における運用益には、いずれも税金がかからないため、より効率的にお金を貯めていくことができます。

iDeCo、NISA、つみたてNISAのメリット・デメリットは?
iDeCo、NISA、つみたてNISAの制度の違いがわかったところで、それぞれのメリット・デメリットも確認しておきましょう。

・税制優遇と途中引き出しの可否に注目しよう

以下の図で、iDeCoNISA、つみたてNISA、それぞれのメリット・デメリットを比較します。

iDeCo、NISA、つみたてNISAのメリット・デメリット

iDeCoの最大のメリットは、運用益が非課税になるだけでなく、掛金を積み立てるときとお金を受け取るときに税金が安くなることです。

一方でNISAやつみたてNISAは、お金が必要になったらいつでも積み立てたお金を引き出せます。原則60歳になるまでお金を引き出せないiDeCoよりも換金性が高い制度です。

iDeCoのメリット・デメリットをより詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせて確認してください。

【関連記事】iDeCo(イデコ)のメリット・デメリットはなに? どんな人が得する?


ここまでiDeCoNISA、つみたてNISAそれぞれのメリット・デメリットを解説しましたが、「どの制度が得なのか?」「どれが自分に向いているのか?」は、制度を利用する目的によって異なります。

わたしにはどれが向いている?

iDeCo、NISA、つみたてNISA、どれ選ぶ?

ここでは、iDeCoNISA、つみたてNISAのうち、自分に合う制度の選び方について解説します。

・老後資金を積み立てるならiDeCo

老後資金を確保するなら、iDeCoを選びましょう。所得控除などの節税効果を受けながら、長い期間をかけて老後資産を準備することができるからです。

iDeCoで積み立てたお金は、60歳になるまで引き出せません。しかし引き出せない仕組みがあるからこそ、貯蓄が苦手な方でも老後資金を貯めやすいと言えます。

・一括投資や株式投資をしたい、10年以内に使いたいならNISA

積み立て投資ではなく、まとまったお金で一括投資をしたい方、個別の企業の株式に投資したい方は、NISAがおすすめです。iDeCoもつみたてNISAもコツコツ積み立て投資をするための制度です。また3つの制度で個別の株式に投資できるのはNISAだけです。

「株式に投資してみたい」という投資初心者の方や、「非課税枠を使って株式を効率よく運用したい」という投資経験者の方は、NISAを選ぶと良いでしょう。

・60歳より前に使いたいならつみたてNISA

老後を迎える前に、たとえば以下のような目的でお金を貯めたい方は、つみたてNISAがおすすめです。

●お子さんが大学に進学するための費用
●マイホームを購入するときの頭金
●定期的に海外旅行に行くための費用

このように、数百万円ほどの大きなお金を効率的に貯めたいときは、つみたてNISAを利用すると良いでしょう。

2016年以降、普通預金の金利は0.001%となりました。0.001%ということは、月1万円を20年間(合計240万円)積み立てた場合、20年でもらえる利息はわずか239円です。学資保険の返戻率も悪化し、18歳などの満期時に受け取るお金が、支払った掛金よりも低くなる事例も出ています。

1万円を普通預金に預けた場合、5年後に約60万円、10年後に約120万円、15年後に約180万円です。

もし、つみたてNISAで月1万の掛金を投資信託に預け、年3%の利回りで運用できたとすると、5年後には約65万円、10年後には約140万円、15年後には約227万円になり、効率良くお金を貯めることができます。

iDeCo、NISA、つみたてNISAは併用できる? やり方は?

iDeCo、NISA、つみたてNISAは併用できる?
NISAとつみたてNISAはどちらか一方しか加入できません。そのため、併用するのであれば、「iDeCoNISA」または「iDeCoとつみたてNISA」の組み合わせになります。ここでは併用が向いている方や、併用する方法について解説していきます。

・iDeCoとNISAの併用が向いている方

以下のような方は、iDeCoNISAの併用がおすすめです。

●老後資金を貯めつつ、10年内に使うお金も運用で貯めたい方
●一括投資や株式投資にも挑戦したい方

・iDeCoとつみたてNISAの併用が向いている方

以下のような方は、iDeCoとつみたてNISAの併用がおすすめです。

●老後より前に必要なお金を効率的に貯めたい方
●iDeCoの限度額以上に老後資金を貯めたい方

iDeCoは、基本的に老後資金を積み立てるための制度です。一方でNISAやつみたてNISAは、老後よりも前に使うお金の準備手段として活用できます。
そのため、10年以内に使うお金を貯めたい方はNISAを、10年以上先に使うお金やiDeCoに上乗せして老後資金を積み立てたい方はつみたてNISAを併用すると良いでしょう。

・iDeCoとNISA、つみたてNISAを併用する場合の口座開設方法

iDeCoとNISA、つみたてNISAを併用する場合は、銀行や証券会社などの金融機関で、それぞれの口座を開く必要があります。同じ金融機関でiDeCoNISAに加入するとしても、基本的に申し込み手続きは別々に行なう必要があるため、それぞれ別の金融機関で口座を開くという選択肢もあります。また、既に預金口座を持っている金融機関だとしても、別途iDeCoNISA専用の口座を開く必要があるため注意しましょう。

iDeCoの金融機関の選び方は、こちらの記事で詳しく説明しています。

【関連記事】iDeCo(イデコ)でおすすめの商品・金融機関はどれ? 具体的な選び方を解説


口座の開設手続きは、NISAやつみたてNISAの方が簡単です。Web上で必要項目を入力し、本人確認書類のデータをアップロードするだけで口座を開くことができます。

一方でiDeCoの加入申込書の記入は基本的に手書きのみで、書類を金融機関に返送してから口座の開設まで12ヶ月の期間が必要です。また公務員や会社員の方がiDeCoの口座を開く場合、勤務先に記入してもらわなければならない書類もあるため、少し手間と時間がかかります。

まとめ

iDeCoやNISA、つみたてNISAは、運用益が非課税になる点で共通していますが、運用期間や掛金、途中引き出しの可否など多くの違いがあり、メリット・デメリットも異なります。

そのため、以下のように目的に応じて加入する制度を選ぶと良いでしょう。

●老後資金を積み立てたい:iDeCo
一括投資や株式投資をしたい:NISA
子供の大学進学費やマイホームの購入資金を貯めたい:つみたてNISA

また、iDeCoNISAiDeCoとつみたてNISAは併用できます。

未来の自分を楽しむためには、将来のお金の使い道を具体的に考えて制度を選ぶことが大切です。もちろん、各制度のメリット・デメリットは頭に入れておきましょう。iDeCoNISAいずれもまだ利用していないという方は、この機会に利用を検討してみてはいかがでしょうか。

※この記事は2019年12月時点の情報を基に作成しています。今後、変更されることもありますのでご留意ください。

品木 彰(しなき あきら)
FP、保険・金融専門webライター。大手生命保険会社にて7年半勤務し、チームリーダーや管理職候補として個人営業、法人営業の両方を経験。その後、人材会社で転職コンサルタントとしての勤務を経て、2019年1月よりWebライターとして独立。 保険、不動産、税金、貯蓄術など幅広いジャンルの記事の執筆や監修を行なっている。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。