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わかると差が出る、
資産運用キホンのキ

2018.5.9

わかると差が出る
「リバランスの必要性について」

国内外の株式、債券、不動産といったように、性格の異なる投資先にバランス良く投資を分散させるのは、リスク回避の基本です。ですが、それぞれの値動きによって、投資バランスが崩れていくことは避けられません。そのときに必要なのが「リバランス」です。
資産の再配分を行うリバランスについて、解説していきましょう。

わかると楽しい、イラストシリーズ#25 海苔・バランの必要性 お弁当は中が片寄ったりするので、おかずやごはんの間に海苔やバランを挟んでおくと味が混ざらず、元の狙い通りのお弁当をキープできる。

リバランスの必要性について、詳しくは下記をお読みください。

理想的なポートフォリオのためのリバランス

投資リスクを抑えるために、まず重要なのが分散投資です。株式にしろ、債券にしろ、特定の金融商品のみに集中してしまうと、その資産のマイナス局面でのリスクが大きくなります。そのため、複数企業の株式、あるいは複数の国々の債券などに分散して、ポートフォリオ(保有する金融資産の組合せと配分)を作ることで、リスクを軽減します。

ですが、時間とともに相場は変動し、金融商品の価値は変わります。ポートフォリオが崩れると、想定していなかったリスクが生まれたり、期待していたリターンを逃してしまったりすることが起こります。だからこそ、定期的な「リバランス」が必要になるのです。リバランスによってポートフォリオを定期点検することで、効率の良い投資を目指します。

金融商品の特徴を把握してリバランスを行う

リバランスを考えるには、国内債券や海外債券、国内株式、海外株式など、各金融商品の特徴を把握する必要があります。債券は、比較的安定した投資先になりますが、特に日本債券は海外債券よりもリターンが少ない傾向があります。株式は、価格の変動を繰り返しますが、先進国株よりも新興国株はリスクが高い分、ハイリターンが狙えます。こうした各投資先の性格を見極めた上で、ポートフォリオを組み、リバランスしながら運用していきましょう。

リバランスの具体的な方法とは?

国内・海外の債券と、国内・海外の株式に、それぞれ25%ずつ投資していたケースを考えてみましょう。投資開始から数年ののちに保有資産額を調べてみたら、この比率が大きく変わっていました。
そこでリバランスするわけですが、方法は2通りあります。それぞれの方法について解説していきます。

運用資産内でリバランスする
運用資産内でリバランスする方法です。比率が大きくなった商品を売却することで、運用資産の中で追加購入します。比率が高くなった商品を売却して、その売却益で比率の低い商品を購入し、当初の比率に調整します。
例えば、当初のポートフォリオでは、海外株式と25%の比率だったのに、海外株が値上がったことで、全体の35%を占めていたとします。このままでは海外株式の比率が高すぎる状態で、海外株式が値下がりしたときに、大きなリスクとなります。そこで、海外株式を売却して、その売却益で国内の株式、国内・海外の債券を購入して、それぞれ25%ずつの比率になるように調整します。

追加購入してリバランスする
比率が大きくなった商品を売却しないで、比率が小さくなった商品を追加購入することで、リバランスする方法です。「ノーセルバランス」とも呼ばれます。
例えば、当初のポートフォリオでは、海外株式が25%の比率だったのに、海外株が値上がったことで、全体の35%を占めていたとします。ここで海外株を売却せずに、国内の株式、国内・海外の債券を追加購入して、それぞれ25%ずつの比率になるように調整します。
ノーセルバランスは、理想の比率に戻るまで時間がかかることもありますが、投資効率を落とさないため、投資初心者は覚えておきたい方法です。

リバランスの手間がはぶける「バランスファンド」

リバランスの手間が面倒であれば、バランスファンドがおすすめです。バランスファンドは、債券や株券など、複数の金融商品をパッケージにした投資信託です。もちろん、商品ごとに投資先の比率が異なりますから、あなた自身が理想とするポートフォリオに一番近い商品を選べば、それだけでOK。当初の設定から比率が変化したら、自動的に調整されるものがあるので手間がかかりません。
バランスファンドには、リスクを抑えた安定指向のものや、少々のリスクを取りつつリターンも狙うものなど、さまざまなタイプがあります。

リバランスで健全な投資を目指しましょう

理想的なポートフォリオを維持するには、リバランスが不可欠です。
投資を行う上で、定期的にリバランスは考えていくべきです。金融商品の変動を想定しながらリスク軽減をして、効率の良い投資を目指しましょう。