こだわりハウス、見せてもらっていいですか?
2021.8.18
※2013年に3LDKの中古マンションを2,730万円で購入
――お二人がマイホーム購入を考え始めたのはいつ頃ですか?
雪さん「結婚の話が出たときです。それまでは別々に住んでいたのですが、『二人で暮らせるところを探さないとね』という話になり、家賃を払うよりもマイホームを買ったほうが得だと思って物件探しを始めました」
――この物件にした決め手は何だったのですか?
浩さん「僕のマンションのポストに物件のチラシが入っていて、それで内覧したのがこのマンションでした。当時僕が住んでいた辺りの環境を二人とも気に入っていて、近くの物件がいいと思っていたので、ピッタリだったんです」
――住まいのお気に入りポイントを教えてください。
雪さん「リビングとその奥の部屋との間に移動式のパーテーションがつけてあること。奥の部屋には娘の机やベッドを置いているのですが、娘が自分の机にいるときでもキッチンからリビングを通して姿を見られるので気に入っています」
――マンションの購入にあたって、悩んだことはありますか?
雪さん「頭金と初期費用のねん出に苦労しました。仲介手数料なども併せて700万円程度を用意する必要があったので、二人の預金をかき集めました。頭金を除いた2,000万円を住宅ローンで支払うことに決め、35年払いに。月々の返済額は59,000円です」
浩さん「メガバンクで住宅ローンを組み、変動金利で金利は1.3%ほどになります」
高山先生「低い金利で借りられてよかったですね。住宅ローン減税も受けられていますよね?」
雪さん「はい。10年間は住宅ローン減税を受けて、その後、繰り上げ返済をする予定です」
高山先生「お子さんの教育費も高校、大学とかかるようになるので、繰り上げ返済は早いうちから検討してみてください」
――では、月々の出費について見ていきましょう。高山先生、いかがですか?
高山先生「日常生活は堅実に暮らしつつ、その分、お子さんの教育費に多くお金をかけていらっしゃる。メリハリをつけた使い方ができていると思います」
高山先生「お子さんの教育費の内訳は?」
雪さん「今はピアノや水泳、そろばん、英会話などです。実は、中学から私立に通う場合にどのくらいの教育費を見込んでおけば良いか、先生に相談したかったんです」
高山先生「中学受験にかかる費用と、中学・高校の学費、大学の学費の3つに分けて考えてみましょう。中学受験の場合、多くのお子さんが小学校4年生頃から塾に通い始めます。塾代や受験費用などで、3年分併せて200~250万円みておくといいでしょう」
浩さん「そんなにかかるんですね……!」
高山先生「今、お子さんの習い事に月々10万円ほどかけていらっしゃるので、その分を徐々に塾代にシフトしていくといいですよ」
雪さん「なるほど!」
高山先生「続いて学費についてですが、中学は毎月10万円、高校は7~8万円程度かかります。ポイントは大学の学費で、教育費の最大の山場と言われています。子供が小さいうちからコツコツとため、大学入学時までに貯めておくのがベターです。4年間で500万円ほど見込んでおきましょう」
雪さん「それなら大丈夫かもしれません。年払いで、保険料は毎年50万円ほどの学資保険に入っているんです。500万円ほどの満期金を受け取れるプランです」
高山先生「素晴らしい! ちょうど大学の学費分になりますね」
――今後かかる教育費に関して、具体的にイメージできたようですね。現在、資産形成はされていますか?
雪さん「年に150万円くらい貯蓄して、今は1,000万円くらい貯まりました。資産形成について興味はあるのですが、銀行に預けたままになっています」
高山先生「それは少しもったいないですね。会社で持ち株会や財形貯蓄などはされていますか?」
雪さん「社内預金をしています。毎月5万円ほど預けて、金利以外に半年に一度、1.5万円の奨励金がもらえます」
高山先生「とても優遇された制度ですね。このような会社独自の制度を上手に活用することで、資産を上手に増やしていけます。銀行に預けている分も資産形成に回すと、さらに資産を増やしていくことができますよ」
浩さん「資産形成は僕たち二人とも初心者で……。何がオススメですか?」
高山先生「投資が初めてということであれば、つみたてNISAがオススメです。税制優遇の恩恵を受けながら、中長期的そして安定的にお金を増やしていける制度ですので、投資初心者や幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています」
雪さん「税金がかからないのですか?」
高山先生「積立額が年間40万円以内であれば、20年間は利益分が非課税になります」
雪さん「そうなんですね。良いことを聞きました!」
――これから先、叶えたい目標はありますか?
浩さん「コロナ禍が落ち着いたら、娘にはいろいろな体験をさせてあげたいと思っています。そのなかで、娘が夢中になれるものを見つけてくれたら嬉しいです」
高山先生「今の家計管理なら、十分にその費用をねん出することが可能ですよ」
雪さん「ありがとうございます。これからも、夫と娘と3人で、笑顔で生きていけたらと思います」
――社内預金や持ち株会のほかに、年間150万円も貯蓄できている浩さんご夫婦。堅実な暮らし方を無理なくされている点がとても印象的でした。
高山先生「無駄遣いをせず、その分、娘さんに十分な教育費をかけていらっしゃいますね」
――そんなお二人ですが、資産形成に関しては「初心者なので、どうすれば良いかわからない」とおっしゃっていました。
高山先生「家計管理に関しては非常に優秀ですが、せっかくの貯蓄を運用できていないのはもったいないなと思いました。つみたてNISAは、投資初心者の方が始めやすい制度なので、上手に活用していけば資産を安定して増やすことができるはず。ぜひ、今回の取材を機に、資産形成にもチャレンジしてほしいですね」
自動でラクラク投資!いまさら聞けない!つみたてNISAって?:三井住友銀行
※2021年8月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。
監修:高山 一恵
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