こだわりハウス、見せてもらっていいですか?
2021.9.29
――マイホームを購入されたのはいつ頃ですか?
久志さん「2014年です。長女が生まれたタイミングで『子どものためにももっと住みやすい場所に引っ越そう』と購入を決めました」
和美さん「それまでは、結婚した2010年に購入した中古の一戸建てに住んでいました」
――この物件を選んだ決め手は何だったのですか?
久志さん「この辺りは土地が安く、費用を抑えられるので何件か候補はありました。最終的には、一番小学校が近く子どもが通いやすいこの物件に決めました」
――住まいのこだわりポイントを教えてください。
久志さん「日当たりの良さが気に入っています。また、リビングが20畳あり、家族4人でゆったりとくつろげます」
和美さん「部屋数が多いところです。子どもたちそれぞれに自分の部屋を与えられてよかったと思います」
――現在のマイホームの購入費用について教えてください。
久志さん「購入価格は2,500万円で、そのうち900万円を頭金に充てました。そのほか、初期費用に300万円ほどかかっています。私は独身時代から節約が好きで、3,000万円ほどの預貯金がありました。なので、本当は全額現金で支払いたかったのですが……」
高山先生「それはすごいですね! ローンを組んだ理由は何だったのでしょう?」
和美さん「購入時から二人目を予定していたので、子育てにかかるお金がもっと増え、現金が必要になる場面も多くなると思いました。なので、一括で支払うことに抵抗があったんです」
久志さん「住宅ローンは、金利が低いものを選びました。返済期間は20年で、月々の返済額は62,000円です。同時に、団体信用生命保険にも入りました。自分に万が一のことがあっても、家族にローンを負担させなくて済むようにしています」
高山先生「頭金に物件価格の3割以上を充当していて、家計の負担にならないよう工夫されていますね。リスクもしっかりと考えたうえで、バランスの良いローンを組まれていると思います」
――では、月々の出費を見ていきましょう。高山先生、いかがですか?
高山先生「非常に堅実な家計ですね。無駄な出費が一切なく『よくぞここまで管理されている!』といった印象です」
和美さん「ありがとうございます。実は、私はどちらかというと浪費家でした。結婚後、堅実な夫に合わせて節約を心がけるようになったんです」
久志さん「二人で決めた予算のなかでやりくりをするように、節約の習慣を身につけていってくれました」
高山先生「どのようにやりくりされていますか?」
和美さん「たとえば食費は月3万円と決めて、無駄なものは買わないようにしています。安売りの食材を中心にまとめ買いして、組み合わせを変えながら料理しています」
久志さん「子どもが使わなくなったおもちゃはフリマで売り、売上で新しいおもちゃを買うこともあります。今あるものをどれだけ有効活用できるか、という点も考えています」
高山先生「節約だけでなく、モノの使い方にも無駄がないですね」
久志さん「もちろん、我慢ばかりだと良くないと思っています。今はコロナ禍で控えていますが、年に一度は家族旅行を楽しんでいました」
久志さん「普通預金や定期預金など低金利のものだけでなく、リターンが見込める金利の高い金融商品を調べました。なかでも、外貨建ての貯蓄型終身保険は為替差益によって、大きなリターンが狙えます」
高山先生「なるほど。お子さんも含め、ご家族全員で入られていますね」
和美さん「子どもの分は、学資保険代わりに考えています」
高山先生「教育費に関しては、高校までは家計から出して、大学進学にかかる費用は学資保険や貯蓄などでまかなうのがおすすめです。お二人の場合、すでにしっかりと備えられていると思いますよ」
――すでに十分な資産形成をされている久志さんご夫婦に、高山先生からアドバイスはありますか?
高山先生「投資先を分散させることで、資産が大きく減るリスクを抑えられます。ポートフォリオのバランスを取るために、ぜひ他の金融商品も検討してみてください」
久志さん「いい商品があれば買いたいとは思っているのですが、何かオススメの商品はありますか?」
高山先生「つみたてNISAはいかがでしょうか。年間40万円まで積み立てられて、売却時の運用益は非課税になります。国が厳選した投資信託のなかから運用する商品を選べるので、コツコツと安定的に資産形成をしていきたい方におすすめですね」
久志さん「少額から積み立てられて、非課税というのはいいですね」
高山先生「教育資金や老後資金という点で考えると、すでに十分な額を形成されています。今後は、『より豊かに暮らすための資産形成』を行ってはどうでしょう。年に1回の旅行が、2回以上行けるかもしれませんよ」
久志さん「このまま堅実に暮らしていければ十分だと思っていましたが、『より豊かに暮らすため』と考えるとなんだかワクワクしますね。アドバイスを参考に、自分たちに合った資産形成の方法を見つけていこうと思います」
――すでに3000万円もの金融資産をお持ちの久志さん一家。日々の生活のなかでコツコツと貯蓄や節約をされていましたね。
高山先生「本当に堅実なご家庭です。ご夫婦がきちんと話し合われ、久志さんのお考えに沿って和美さんがしっかり家計を管理されているのが素晴らしいと思います」
――金融資産は、外貨建ての貯蓄型終身保険を中心に活用されていました。
高山先生「高金利の商品なので、大きなリターンを狙うには良い選択だと思います。ただ、その分リスクもありますし、資産の偏りが少し気になります。今後はリスクを分散させるため、つみたてNISAのように安定した資産形成が見込める商品も検討してほしいですね」
つみたてNISAとは?
※2021年9月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。
監修:高山 一恵
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