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2020.1.15

#1 ロスジェネ世代パパの堅実なマネー観

リアルなライフスタイルを直撃! ロスジェネ世代のマネー事情

30代後半から40代後半を迎える人たちを指す、ロスジェネ世代。バブル崩壊後の長引く景気低迷による「"超"就職氷河期」を経験してきた世代です。

苦労してきたゆえに身についた、堅実で地に足がついたライフスタイルには、人生100年時代を生き抜くヒントがつまっているようです。

そんなロスジェネ世代のリアルなマネー&ライフについて、座談会を通じて解き明かす本企画。第1回目は、結婚して子どもを育てているパパ3名が登場。資産形成術や老後に対する考え方を根掘り葉掘り聞きました!

座談会出席者

Aさん

44歳。食品製造会社勤務、開発担当。年収800万円弱、世帯年収900万円弱(妻はパート勤務)。毎月、個人年金に3万円、貯蓄用生命保険に1万円、預金3万円。
・家族構成:妻(39歳)と子ども4人(長男17歳、次男15歳、三男12歳、長女10歳)の6人家族。
・資産運用歴:1年弱。iDeCoNISA、株(ETFやリート)などでまずはトライアル中。

Bさん

45歳。IT企業のエンジニア。年収1,200万円、世帯年収1,800万円(妻は会社員)。子どもの教育資金はすでに準備済、マイホームローンも返済済で、家計にゆとりあり。
・家族構成:妻(46歳)、子供2人(長女14歳、次女9歳)の4人家族。
・資産運用歴:34年。本格的にはじめたのは1年前。資産運用は、iDeCo、外債、株など。

Cさん

40歳。建設会社勤務、現場監督。年収1,300万円、世帯年収も同じ(妻は専業主婦)。毎月、学資保険に5万円、iDeCo12千円を積み立てている。
・家族構成:妻(40歳)、子供2人(長男13歳、次男10歳)の4人家族。
・資産運用歴:12年。株、個人年金、生命保険(投資目的)など。

受験戦争、就職氷河期……苦労を乗り越えた世代のマネー観は堅実!?

会社に頼らず、自らのスキルをつけて収入を上げていくという考え方に。(Bさん)

−「ロスジェネ世代」は“報われない世代”として語られることが多いですが、皆さんの場合はいかがでしたか?

Aさん
僕自身はあまり苦労しませんでしたが、同じサークルのみんなは就活に苦戦していましたね。新卒入社の同期も少なかったな。
Bさん

世代人口が多かったから受験競争も厳しく、浪人する人も多かった。そういう意味では、競争社会をくぐり抜けてきた世代と言えるかな。

Cさん

理系の大学で、学校推薦で就職先が決まることが多いと聞いていたのに、僕らの時は推薦枠が少なく、自由公募で30社ほど受けました。就職できずに別の大学に進学する友だちもいて、氷河期を肌で実感。
一方で、ひとつ上のバブル世代の先輩たちは、入社研修がハワイだったり、新入社員なのに100万円以上の月給を貰っていたりと話を聞き、驚いたものです。

Aさん
バブル世代の先輩たちは景気の良い時代を生きてきたからか、自信に溢れて個性が強く、それを隠さない人が多い気がしますね。
Bさん

残業や休日出勤が当たり前という働き方をしてきたから、仕事至上主義の人が多い。プライベートも重視したい自分とは、ちょっと感覚が違うと感じます。

−バブルの頃は、「24時間戦えますか」という言葉が流行しましたよね。

Bさん

当時は、働ければ働くほど給料が上がったのかもしれないけれど、僕らの時代は違う。リストラもたくさん見てきたから、会社に頼らず、自らスキルをつけて収入を上げていくという考え方が身につきました。僕も過去に2度転職をし、年収を2倍に増やしています。

− 企業に余裕があったバブル時代は、新しい取り組みをしておもしろいことを生み出そうという雰囲気があり、失敗にも比較的寛容でした。
一方で、景気が悪化し、事業が縮小するなかで働いてきたロスジェネ世代は、大胆さよりも、確実に成果を出すことを求められ、慎重に物事を進めざるを得なかった。そうした時代背景も、世代間の行動の違いにつながっているのかもしれませんね。

Cさん

羽振りの良かったバブル世代の先輩たちと違って、僕たちはお金の使い方も堅実な気がします。僕も大の車好きですが、ほしい車は計画的にお金を貯め、身の丈に合ったものを選びますよ。
最初は200万円台の車からスタートし、今は400万円台の車に乗り換え。次は約700万円の車を狙って預金している最中。年収に合わせて車をランクアップさせていく感覚が楽しいんです。

収入が増えても浪費はせず、身の丈にあった暮らしぶり

お小遣いは、手取りの1割程度の4万5千円。給料が増えたら妻に交渉してます(笑)。(Cさん)

− 続いて、皆さんの家計の状況とお小遣いの額を教えてください。使いどころや引き締めどころなど、家計のバランスで意識しているところはありますか?

Aさん

うちは子どもが4人いるので、塾代などの教育費や食費にお金がかかり、毎月の収支はギリギリ。手取り額45万円のうち、iDeCo、学資保険、住宅ローンなどに910万円程度を払って、残りが生活費です。
お小遣い制ではないけれど、ランチの予算を抑える、外では飲み物を買わないなど節約を心がけ、1ヵ月に使うのは1万円程度。健康と体型維持のために、ジムで筋トレをするのがストレス発散ですね。

Cさん
うちは妻が専業主婦なので、収入は僕の給料のみ。手取り51万円のうち、個人年金で3万円、貯蓄用の生命保険に1万円、預金3万円を先取り貯蓄しています。将来を見すえ、ボーナスは年間200万円ほどを貯蓄。お小遣いは、手取りの約1割の4万5,000円です。

−Bさんは、共働きで世帯年収が1,800万円と多いので、かなりゆとりがあるのでは?

Bさん

妻もフルタイムで働いているので毎月の手取りは70万円くらい。僕の収入を生活費にあて、妻の分はすべて貯蓄へ。確かに生活に困ることはないですが、浪費はしませんね。年に1度、家族で海外旅行に行くのが一番の贅沢。そのために、普段は外食を控えたり、保険料などを年払いにしたり、ムダ使いを控えています。お小遣いは毎月56万円で、子どもと出かける時に使うことが多いかな。

子どもの教育費と老後資金、どう貯めている?

資産運用、もっと早くはじめておけばよかったなと。(Aさん)

−ロスジェネ世代のパパは、子どもにお金がかかると同時に、自分たちの老後資金の準備もしなくてはいけませんよね。皆さん、どんなふうに資産形成されているのでしょうか?

Bさん

資産形成について考えるようになったのは結婚後。お金に関して無頓着だったので、妻に生命保険の加入を促された時は、思わずいろいろと考えてしまいました(笑)。
教育資金は、学資保険ですでに準備済み。住宅ローンも払い終えているので、今は老後資金を貯蓄しているところです。

Aさん

今は4人の子どもの教育費で頭がいっぱい。自分たちの老後資金の貯蓄まで追いついていない状況ですね。
学資保険に加入しているけど、4人とも大学まで行く場合、かなり厳しくなりそう。妻もパートに出ていますが、それだけでは心もとないので1年前からiDeCoとNISAを少額でスタート。今は、ETF(上場投資信託)やリート(不動産投資信託)などに10万円程度ずつトライしながら、自分に合ったものを探している最中です。

− 実際、投資をはじめてみていかがでしたか?

Aさん
最初は、「本当に増えるの?」と不安でしたが、いざやってみると、少しずつですが着実に増えているようなので、もっと早くはじめておけばよかったと(笑)。できるだけ配当が入るものを選んで、家計の足しにしています。
Bさん

僕は5年前に自社株を購入したのを機に、投資をはじめました。積立投信で月5万円からスタートし、今は月10万円に増額。株主優待や配当金などでリターンを得られるものを選び、長期でコツコツ増やしています。
先日、「ねんきん定期便」で年金の予定受給金額を見て、あまりの少なさに驚きました。年金はあてにせず、自分たちで貯めていくべきだと痛感しています。

Cさん

うちも学資保険で教育費は貯めているものの、子どもにはやりたいことを思う存分させたいので、貯蓄ペースを上げているところ。
30代後半からは、自分たちの老後も見据え、月5万円ずつ預金し、ライフプランを立てています。資産運用の分も含め、定年を迎える65歳までに8,000万円を貯めるつもり。生涯に得られる収入額はほぼ見えてきたので、逆算しながらライフプランをシミュレーションしています。

Aさん
うちは、まだその域には達せないけど、将来のライフプランを立ててみることは大事ですね。
Cさん
ライフプランを立てることで、お金がかかる時期、貯めやすい時期も分かるから、貯蓄のタイミングも見えてきます。不安の原因をはっきりさせると、安心材料につながるのでおすすめですよ。

−今思い描いている、将来の過ごし方があれば教えてください。

Aさん

コツコツと長期で老後資金を貯めつつ、長く働くことでお金の不安を解消できればと。リタイア後は海の見える家に住んで夫婦で過ごすのもいいなあ。

Bさん
うちも、家族でハワイ移住を計画中。定年後は、自己実現につながるような仕事もしてみたいな。
Cさん

定年後は、国内旅行で全国制覇するのが夢。今後も、無理のない範囲で投資の割合を広げながら、しっかり貯めていきたいですね。

「教育費」と「老後資金」を見すえ、楽しみながらやりくりしよう

収入が増えても浪費をせず、節約意識が高いロスジェネ世代のパパたち。見栄を張らず、身の丈に合った堅実な暮らしを楽しんでいる様子が印象的でした。
40代という年齢を迎え、「教育費」と「老後資金」という2つの大きなお金について、自分なりの資産運用方法でやりくりしようとしている前向きな姿勢に刺激を受けました。

※2020年1月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。

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