分配金は元本から支払われることがある

分配金とは、投資信託の運用利益や元本から、投資家に資産の一部を払い戻すお金のことです。支払われるタイミングは、月1回だったり、年1回だったり、投資信託によって異なります。

気をつけておきたいのは、分配金は運用利益から支払われるだけでなく、元本を取り崩して支払われるケースもあるということです。分配金の金額が運用利益を上回る場合がこれにあたります。どういうことか見ていきましょう。

運用利益によって異なる「分配金」 運用利益が多い場合 卵を回収して換えたお金(普通分配金と呼ばれる) 運用利益が少ない場合 ニワトリの一部を換えたお金(元本払戻金と呼ばれる)

この図では、元本を「ニワトリ」、運用利益を「卵」として例えています。

卵が産まれている場合は、卵を売って得た利益を分配金として受けとることができますが、卵が産まれない場合(少ない場合)は、卵を生み出すニワトリの一部を売って分配金が払われることになり、卵を生み出す元本が減ってしまうことになるので、注意しましょう。

卵(運用利益)を売って受け取る分配金は「普通分配金」と呼ばれ、課税対象となります。
一方、ニワトリ(元本)の一部を売って受け取る分配金は「元本払戻金(特別分配金)」と呼ばれ、利益ではないため非課税です。
自分が受け取った分配金が、どちらになるのかは投資信託のレポート等に記載されているのでチェックしておきましょう。

ここがポイント

分配金には、元本から支払われる「元本払戻金(特別分配金)」があることに注意しておきましょう。

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