通貨により金利・手数料・情報の得やすさは異なる

各国の通貨の特徴の表 米ドル・ユーロなど 身近でなじみがある! 金利低 為替手数料安 情報が得やすい 豪ドル・NZドルなど 身近ではないけれど、勢いがありそう! 金利高 為替手数料高 情報得にくい
  • 金利(税引前の年利率)と為替手数料(片道)は、2018年3月6日時点の三菱東京UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行の値の平均値となります。
  • 為替手数料(片道)は、小数点第3位以下を四捨五入しています。

上の図は、米ドルやユーロなど世界の基軸通貨として多く流通している通貨と、豪ドルやニュージーランドドルなど、あまり流通量の多くない通貨を金利、手数料、情報の得やすさで比べたものです。動物で例えるなら、米ドルやユーロなど一般的な通貨が身近で飼いやすいネコ。豪ドルやニュージーランドドルなどの流通量の多くない通貨はカンガルーのようにあまり身近ではない動物と言えますね。

金利の違い

まずは、金利の高さについて見ていきましょう。
米ドルと豪ドルとで比較すると、米ドルの0.250%に対して、豪ドルは0.300%と金利が高いことがわかります。金利の高低は、その国の政策金利の影響も受けます。政策金利が高い国の金利は相対的に高くなっていることを改めて理解しておきましょう。

為替手数料の違い

以前の記事でも解説しましたが、為替手数料とは円と外貨を交換するときにかかる手数料のことです。
再び、米ドルと豪ドルを比較してみましょう。円を米ドルに替える時の手数料は1.00円なのに対して、豪ドルの場合、2.33円と、倍以上の差があることがわかります。為替手数料は主に市場での取引や流通量、価格変動の大きさなどに影響しており、取引量の多い通貨は、売買しやすいので、一般的に為替手数料は安くなる傾向があります。
カンガルーなどのちょっと特殊な動物よりも、飼う人の多いネコの方が飼育費用が安くなるのと同じ考えですね。

情報の入手のしやすさ

インターネット上であらゆる国のニュースが瞬時に確認できる時代とはいえ、通貨や発行国など市場に関する情報は流通量や、取り扱いのある銀行の力の入れ具合によって変わってきてしまいます。
ネコを飼う時の情報は、すぐに得られても、カンガルーなどあまり身近でない動物を飼う時の情報を得るのはなかなか難しいものです。
それは外貨も同じで、流通量が多いアメリカやユーロ圏などの情報が中心で、オーストラリアやニュージーランドといった国の情報を得るのは難しいかもしれません。
流通量の多くない外貨を扱う場合、為替の動きが円安になるのか円高になるのかを見極めながら、市場に関する情報を自分から積極的に収集していくことが大切なのです。

ここがポイント

各国の通貨には、金利以外にも違いがあります。それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合った外貨を選んでいきましょう。

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