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2018.4.4

知らないともったいない?iDeCoで老後に備えよう。

「老後は退職金と年金でのんびり暮らそう」というのは今や昔。退職金制度のある企業は減少傾向にあります。そこで、今回は老後資金をかしこく準備するのにぴったりなiDeCoのはじめかたを学んでいきましょう。

iDeCoの加入者数が増加中!

iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)とは、現役中に毎月お金を拠出して自分で運用し、60歳以降に年金または一時金として受け取ることができる制度です。途中で拠出をストップすることも可能ですが、原則60歳まではお金を引き出すことができないので、無理のない金額で積み立てるのがポイントです。

グラフからもわかるように、年々iDeCoの加入者が増えている背景には少子高齢化が関係していると考えられます。高齢者は増えていくのに生産年齢人口が減るため、公的年金だけに頼らず自身でも備えていこうとしている人が増えてきているとも受け取れますね。

最大のメリットは、老後資金を備えながら節税できること。掛け金を全額所得控除にできるだけでなく、運用によって得た利益も非課税になるという特徴があります。
※掛け金の上限は職業などにより異なります

年齢によって変わる、おすすめ運用スタイル!

iDeCoでは、預金のような元本保証のものから、外国株式が組み入れられた値動きの大きな投資信託まで、自分の好きな商品を組み合わせて運用していきます。

20代~30代の方に私がおすすめするのは、株式が中心となっている商品でリスクをとっていく運用スタイル。短期で見ると上下の値動きが大きい株式ですが、長期で見ると結果的には増える可能性があるからです。iDeCoはあくまで老後に向けた運用商品。まだ20年以上運用期間がある若い方は、積極的にリスクテイクしてみるのも一つの方法です。

40代の方もまだまだ運用期間がありますので、私だったら比較的リスクの高い商品を選びます。しかし、50代になり、60歳が近くなってきたら、比較的リスクの少ない債券メインや元本保証型の商品へ徐々にスイッチングをすることも検討してみましょう。

税制面での優遇があっても、運用がうまくいかなければ老後のお金は元本割れする可能性もあります。万が一、退職間近にリーマンショックのような金融危機が起こり、大切な老後の資産が予定より大幅に目減りしてしまったら取り返しがつきませんので注意が必要です。

ちなみに、現在30代の私はすべて株式ファンドで運用しています。もちろんその中での分散はしていますが、新興国やアジアといった“おもしろそうだけどハイリスクなファンド”も選択。マイナスにもプラスにも日々動きますが、30年先のお金ですのであまり気にしないようにしています。

老後のお金は、節税しながら自分で備える!

冒頭でもお伝えしましたが、日本では少子高齢化で生産年齢人口は減少傾向にあるため、老後のお金について、早いうちから考えておく必要があります。

もちろん、国民年金やサラリーマンの場合は厚生年金もありますが、それだけでは十分でないご家庭も多いはず。iDeCoを活用することで、現役中には「掛け金の所得控除」や「運用益の非課税」、受け取り時には「退職所得で有利な税制」という手厚い税制優遇を受けながら、老後の生活資金を準備していくことができます。
老後に備える一つの方法として、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

iDeCoのはじめかた

銀行や証券会社で
申込
銀行や証券会社などの金融機関、インターネットで資料を請求します。申込書が届いたら必要項目を記入し必要書類も添付して提出。
※窓口で相談できる金融機関もあります。※会社員の方は勤務先が記入する書類が必要な場合もあるのでよく確認しましょう。
申込書類受領の
お知らせ
金融機関より、申込書類を受領した旨の案内が届きます。この時点ではまだiDeCoは始められません。
口座番号と
パスワードを受け取って
いよいよ開始!
口座番号とパスワードが届けば準備完了。金融機関の口座にPCやスマートフォンからログインして運用を始めることができます。

書類に不備があると返送されてまた修正をする必要があり、最終的に口座開設までに2〜3カ月かかってしまう場合もありますのでご注意ください。

水野 綾香(みずの あやか)

「女性のためのマネーセミナー講師」としてこれまで全国で6,000人以上の方に講演。むずかしく思われがちなお金の情報を、楽しくわかりやすく伝えることがモットー。FPとして、各メディアでのマネーコラム執筆も多数。ライフミッションは、精神・経済・キャリアにおいて自立していて、自分の人生を自分で選択できる女性をもっともっと増やすこと。

水野 綾香(みずの あやか)