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2018.7.11

「ふるさと納税」実際みんなやってるの?そのメリットと控除額の確認方法

2008年に創設されてはや10年のふるさと納税。昨年利用した人は、自治体への寄付金額に応じて控除された住民税がそろそろ反映されている頃ですね。本当に税金が控除されたか、チェックする方法をご存じない方もいるのではないでしょうか?ふるさと納税の基本についてのおさらいとともに、控除された金額をチェックする方法を学んでいきましょう!

「ふるさと納税」の利用者はますます増加!

上記のデータを見てみると、ここ数年、ふるさと納税を利用する人が増えていることがわかります。「ワンストップ特例制度」が利用できるようになった2015年以降は利用者もグンと増えています。

まずは、ふるさと納税の基本的な仕組みを見てみましょう!

●地方自治体に寄付する「ふるさと納税」
ふるさと納税は、自分の好きな地方自治体に寄付をすることによって、寄付した金額(複数自治体の場合総額)から自己負担分の2千円を差し引いた金額が所得税・住民税から控除されるという制度です。

近年人気の理由は、寄付のお礼としてその土地の特産品や名産品がもらえること。自治体ごとに、お肉やお米、果物から洗剤まで、お礼のバリエーションも豊富にあります。専用のポータルサイトなどから簡単に手続きできるのも魅力の一つですね。2千円を超えるようなお礼がもらえると、得した気分になりますね。

ただし、控除額には上限があり、年収から計算される課税対象額や家族構成により異なります。 総務省のふるさと納税のサイト では控除額の目安となる年額をチェックできます。注意しておきたいのは、現在iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用している方。iDeCoで拠出した分、課税対象額が減るため、その分ふるさと納税の上限が変わります。うっかり上限を超えてしまわないように確認しておきましょう。

●確定申告をしない人にも便利な「ワンストップ特例制度」
ふるさと納税をして控除を受けるには、2014年までは確定申告が必要でした。しかし、2015年から「ワンストップ特例制度」がスタート。会社員など源泉徴収の方は、寄付をする地方自治体が5ヵ所以内であれば、確定申告をしなくても「特例申請書」等書類を寄付をした自治体に提出するだけで控除を受けられます。

昨年利用した人は、住民税の控除額をチェック!

昨年ふるさと納税を利用した方は、控除されているかのチェックも忘れずにしましょう! ふるさと納税の控除対象となる税金は所得税、住民税の2つですが、「ワンストップ特例制度」を利用した人と確定申告をした人では控除のされ方も変わってきます。

●前年「ワンストップ特例制度」を利用した場合
ふるさと納税の寄付金額(複数の場合総額)から、自己負担額の2千円を引いた額が住民税控除になる金額です。例えば、4万円のふるさと納税をした場合、3万8千円が控除されます。

●確定申告をして所得税で一部が還付されている場合
確定申告の場合、少し複雑です。まず、ふるさと納税の寄付金額と所得税率に応じて一部が所得税より還付されます。そして、寄付金額からその還付額と自己負担額2千円を差し引いた額が、住民税から控除されます。例えば、4万円のふるさと納税をした場合、所得税から5千円が還付されていれば、住民税から3万3千円が控除されます。

※住宅ローン控除などの対象となる方は、合計欄にはそれらを合わせた額が記載されています。
※住民税控除の上限を超えて寄付した場合は、上限を超えた分は控除対象になりません。

<6月以降に「住民税の税額決定通知書」で控除額をチェック>
住民税額は、前年の所得をもとに5月に決まり、6月から翌年の5月まで適用されるので、昨年ふるさと納税をした分の控除対象となるのは、今年の6月から来年の5月分の住民税です。

控除額は、住民税額を通知する「住民税の税額決定通知書」で確認できます。毎年6月に、会社員の場合は会社から、自営業の場合は自宅に届くはずです。

[住民税の税額決定通知書のサンプル(自治体によって仕様は異なります)]

「住民税の税額決定通知書」でチェックすべきは、「税額」などの欄にある「税額控除額」の数字です。市区町村などの「税額控除額」と都道府県の「税額控除額」の2ヵ所に分割されて表記されていて、その合計が住民税の控除額となります。ここにふるさと納税の控除が反映されていれば、住民税が減税されているはずです。
自治体によっては、「寄付金税額控除額」という欄を設け、控除額が記載されている場合もあります。

今年のふるさと納税計画を立てよう!

おトクなふるさと納税は、その年の12月31日が締め切りです。12月頃になると「今年の枠を使い切らなきゃ!」とあわててふるさと納税をする方が結構多いのですが、一気に使おうと思うと、年末にまとまった額の出費が必要になることに。また、返礼品が届く時期は指定できないものが多いため、野菜や生鮮食品などの場合は一度に届いてダメにしてしまう…なんてことにもなりかねません。

そこで、例えば「春はフルーツ!」「夏は野菜!」「秋はお米!」「冬は海鮮!」など、四季に合わせて計画を立てて楽しみながら使ってみてはいかがでしょうか。ちなみに、私は先日魚の西京漬けセットとカニを届けてもらいましたよ!

おトクだけじゃない、ふるさと納税のおもしろさ

ふるさと納税は税制優遇があり、私たちにとっておトクな制度ですが、それだけではありません。本来は自分が住んでいる地域で使われるはずの税金を、自分の応援したい地域に届けることができるのです。ご自身が生まれ育った地域への恩返しのように考えて選んでみてもいいかもしれません。

また、ほとんどの地域で自分が寄付したお金を「どんな目的で使うか」を指定することができるんです。通常は、自分が納めた税金がいつどこでどんな風に使われるかはわからないと思いますが、ふるさと納税を通じて寄付したお金はどこの自治体の何に使われるのかまでが見えてきます。おトクなだけじゃないふるさと納税、ぜひ活用してみてくださいね!

※2018年7月現在の税制です。今後の税制改正にともない、変更されることもありますのでご留意ください。税金に関しては専門家にご相談ください。

水野 綾香(みずの あやか)

「女性のためのマネーセミナー講師」としてこれまで全国で6,000人以上の方に講演。むずかしく思われがちなお金の情報を、楽しくわかりやすく伝えることがモットー。FPとして、各メディアでのマネーコラム執筆も多数。ライフミッションは、精神・経済・キャリアにおいて自立していて、自分の人生を自分で選択できる女性をもっともっと増やすこと。

水野 綾香(みずの あやか)