くらしのマネー辞典

2023.1.18 更新

「ねんきん定期便」の見方! 老後のマネープランをシミュレーション

「ねんきん定期便」の見方! 老後のマネープランをシミュレーション
将来どれくらい年金がもらえるか、シミュレーションしたことはありますか? 老後のマネープランを考える核となる、年金。毎年の誕生月になると届く「ねんきん定期便」で確認しておきたいですね。今回は「ねんきん定期便」の見方をチェックして、人生100年時代のマネープランについて考えてみましょう!

リタイア後の生活費、みんなどうしてる?

公的年金・恩給の総所得に占める割合

出典:厚生労働省「2021年国民生活基礎調査の概況」より

2021年の調査では、年金受給世帯の約1/4は、公的年金・恩給が老後の生活を支える柱になっています。違う言い方をすれば、約1/4の世帯は、収入が年金のみとなっているということ。年金額以上の生活費が見込まれる家庭では、生活費の見直し、または、しっかりとした資産の準備が必要となります。

年金の受給開始年齢は、2022年4月から5歳引き上げられ、65歳を基準に60~75歳までを選べるようになりました。人生100年時代と言われ、現役を退いてからの期間が長くなっているいま、セカンドライフにどのようなマネープランを立てるかは重要な課題です。

「どんな老後を過ごしたいか?」「そのために準備しておくべきお金はどれくらいか?」「年金はどれくらいもらえそうか?」早いうちからしっかりと向き合っていきましょう。

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年金試算シミュレーション

▼年金の受給額についてくわしく
年金の受給額~わたしはいくらもらえる? 年代・年収・職業別に解説~

50歳未満と50歳以上で異なる、ねんきん定期便の見方

「ねんきん定期便」は国民年金・厚生年金の加入者を対象に、毎年ご自身の誕生月(1日生まれの方は前月)に届く書類です。保険料の納付実績や将来どれくらいの公的年金を受給できるのかの目安などが記載されています。

通常は、下の画像のような圧着はがきが届きます。ただし、節目年齢とされる35歳、45歳、59歳の誕生月にはハガキではなくA4サイズの封筒が届きます。

今回は、はがきタイプの「ねんきん定期便」のチェックポイントをご紹介します。
「ねんきん定期便」のはがき

日本年金機構Webサイトの情報(50歳未満の方)をもとに作成。

はがきイメージを見てみると、項目1と、項目2に大きく分かれています。
また、50歳未満と50歳以上の人では様式が異なります。

●50歳未満の方
項目2に、これまでの加入実績に応じた年金の参考受給額が記載されます。ただし、あくまで実績ベースなので、見込みの金額は記載されていません。

50歳以上の方
項目2に、現在の条件で60歳まで加入しつづけた場合の予定の年金額、つまり見込みの金額が記載されます。
「ねんきん定期便」のはがき

日本年金機構Webサイトの情報(50歳未満の方)をもとに作成。

そして、知っておくと便利なのが、はがきの裏面に記載の「ねんきんネット」です。(https://www.nenkin.go.jp/n_net/

登録すれば、年金の加入状況を確認できるだけでなく、今後の加入条件や受給年齢を設定して受給額のシミュレーションもできます。

「ねんきん定期便」裏面に記載されているアクセスキーがあれば、登録も比較的スムーズ。アクセスキーの有効期限は到着後3ヵ月なので、届いたら忘れないうちに登録しておくのがおすすめです。特に50歳未満の方は、ぜひ「ねんきんネット」で受給額の目安をシミュレーションしてみてくださいね。

人生100年時代。リタイア後を見据えたライフプランを立てましょう。

今、テレビや新聞などでも「人生100年時代」という言葉がよく使われています。もし人生が100年あったとしたら、例えば60歳で定年退職をした場合は40年間、給与所得がないということになります。

リタイア後は退職金や現役中に築いた資産、年金(原則65歳以降)を使いながら生きていくことになりますね。そのため、どれくらいの金額を備える必要があるか計算してみることが大切です。

仮に、ご夫婦またはご自身で、1ヵ月に必要なお金を考えてみてください。例えば30万円なら、1年間で360万円。20年間で7,200万円、40年間なら1億4,400万円(!)になりますね。

次に、入ってくる公的年金の目安は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認してみましょう。
現役中に準備するべき金額
現役中に準備するべき金額が計算できたら、現役の年数で割ってみてください。そうすれば、年間にいくらくらい資産形成をしておけばよいかの目安も見えてきます。

また、ご主人の扶養の範囲内で収入を得ている場合など、第3号被保険者に該当する方も、一度働き方を検討するのもひとつの手ですね。働いて厚生年金を上乗せしたほうが、長い老後を考えた時に生活が豊かになる可能性も考えられます。

漠然と老後に不安をもって日々を過ごすのではなく、ゴールを考えてみたり、具体的な数字を出してみることが大事。「いくら必要なのか?」が明確になれば、「自分がなにをすべきか?」が見えてきます。ぜひ納得のいく選択をしていってくださいね!

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※本記事は2018年7月25日に公開した内容を、2023年1月18日に更新して掲載しています。今後、変更されることもありますのでご留意ください。

執筆:水野 綾香

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