くらしのマネー辞典

2022.6.8 更新

#37 預金の引き出しや振込にかかる手数料って? おトクにするには?

預金の引き出しや振込にかかる手数料って? おトクにするには?
多くの方が利用している銀行の預金口座。その口座からの引き出しや振込に、手数料がいくらかかるかをご存じですか?

特に、コンビニのATMでは、手数料に注意したいところ。利用する時間帯などによって、大きく異なる場合があるからです。

今回は、各種手数料について解説しながら、手数料をおトクにするコツや家計管理のヒントもご紹介します。

便利なコンビニATMの手数料、いくらか知っている?

預金の引き出しや振込などができる便利なATM。その中でも、コンビニに設置されているATMは、一部の時間帯を除いて、ほぼ24時間いつでも利用ができるので便利です。

マイボイスコム株式会社の「コンビニATMの利用」に関するアンケート調査によると、約7割弱の人がコンビニATMを利用した経験があるとのこと。また、約3割の人が、少なくとも月に1回は利用していました。
コンビニのATM利用頻度

出典:マイボイスコム株式会社「コンビニATMの利用に関するアンケート調査」
【アンケート調査概要】
●調査時期:2019年10月1日~10月5日
●回答者数:10,295名

便利なコンビニATMですが、以下の通り手数料が発生することに注意が必要です。
大手銀行におけるコンビニATMでの引き出し手数料
平日の8:45〜18:00の手数料は110〜220円、それ以外の時間帯は220〜330円となっています。

なお、銀行によっては、25日や月末日などは無料あるいは手数料が安く設定されているところもあります。

また、各銀行では、一定の条件を満たせば月に数回程度、コンビニATMの手数料が無料になるサービスを展開しています。

たとえば、A銀行では、下記条件を1つでも満たせば、コンビニATMなどの時間外手数料・利用手数料が月1〜3回まで無料になります。

●500万円以上の資産(円預金・外貨預金・投資信託など)を預けていること
●投資信託と外貨預金の残高合計が100万円相当額以上であること
●投信自動積立または外貨預金積立サービスの利用があること
●NISA口座に残高があること
●給与受取または年金のお受取をしていること
●デビットカードの利用があること
●提携しているクレジットカード利用代金の引き落としがあること
●預金口座の契約者が満15〜満24歳であること

※2022年4月末時点の情報です。

会社員であれば、給与を受け取るための預金口座を持っているはずなので、該当する人も多いのではないでしょうか。普段使っている金融機関の手数料や優遇サービスをチェックしておきましょう。

銀行内にあるATMでかかる手数料は?

口座をお持ちの銀行内に設置されているATMであれば、ほとんどの場合で、平日の8:45〜18:00の時間帯には、引き出しの手数料はかかりません。

たとえば、A銀行では、平日の8:45~18:00 は無料、それ以外の時間帯は110円です。曜日や時間帯にかかわらず、手数料が無料の銀行もあります。
銀行店舗でATMでの引き出し手数料
手数料のことを考えると、コンビニよりも銀行店舗内ATMを平日の無料の時間帯に利用する方が良いでしょう。

また、各銀行では、一定の条件を満たすと、銀行店舗内にあるATMの手数料が無料になるサービスを展開しています。

たとえば、A銀行では、前述したコンビニATMの手数料同様の条件を1つでも満たせば、銀行店舗内にあるATMの時間外手数料が無料に。つまり、いつでも無料で引き出しができるようになります。

最近は、クレジットカードや電子マネーが使えるお店が増えているので、現金を引き出す必要のないキャシュレス決済を活用するのも良いでしょう。キャッシュレス決済は、基本的に利用者に手数料は発生しません。手持ちの現金がない場合でも、手数料のかかるATMで引き出すことなく買いものができるので便利です。

振込手数料をおトクにするには、インターネットバンキングがおすすめ

続いて、振込手数料をみてみましょう。以下の通り、銀行の窓口で振込を行うと手数料は高くなる傾向にあります。
A銀行の振込にかかる手数料(3万円未満の場合)

※「同一店」とは、同じ支店を指します。受取口座のある支店の窓口やATMで振込した場合が該当します。インターネットバンキングでは、引落口座の支店と受取口座の支店が同じ場合が該当します。
※「本支店」は、受取口座とは別の支店からの振込が該当します。


振込は、インターネットバンキングを利用するのが一番おトクであることが分かります。

「インターネットバンキングを始めるのは、難しそう」と思う方もいるかもしれませんが、たとえばA銀行の場合、普通預金の口座さえ持っていれば、簡単にスタートできます。
ログインに必要なのは、普通預金の支店番号・口座番号と、キャッシュカードの暗証番号、生年月日の情報を入力するだけです。窓口に行く必要もありません。銀行によっては、事前手続きが必要な場合や、必要な情報が異なる場合がありますので、各銀行のWebサイトなどで確認してみましょう。

さらに、パソコンやスマートフォンから、24時間いつでも振込などの手続きができる点も大きなメリットです。

また、専用のアプリを使えば、口座の残高や利用明細の確認はもちろん、クレジットカードの明細も同時に確認できる銀行も。情報が1ヵ所にまとまっていることで、家計管理がラクになります。

「セキュリティが心配……」と思う人もいるかもしれませんが、各銀行はセキュリティ対策を実施。たとえば、出金を伴う取引には、複数の暗証番号で本人確認を行うなど、不正利用を防ぐための対策が進んでいます。

利用する側としては、不審なメールは開かない、スマホやパソコン本体にもパスワードや生体認証でセキュリティをかけておくといった対策が有効でしょう。

預金口座を活用して、上手に家計管理を

家計管理を効率的に行うには、普段よく使う預金口座は1つにしておく、つまりメインバンクを決めておくと良いでしょう。

たとえば、給与受取の口座、公共料金やクレジットカードの引き落とし口座が同じであれば、利用明細や通帳を見るだけで、大まかな収入と支出が把握できます。

また、給与の受取口座に指定することで、前述したように、ATMの各種手数料の優遇も受けられるでしょう。

家計管理には、スマホの家計簿アプリを利用するのもおすすめです。口座を登録しておけば、自動的に毎月の収支を分類してくれるアプリもあります。できるだけ手間を減らし、簡単に管理できる環境を作っておきたいものです。

貯蓄をしたい人は、貯蓄専用の口座を作りましょう。ここでは自動積立口座を紹介します。自動積立口座は、毎月指定日に指定の金額を、普通預金口座から定期預金の口座に自動入金してくれるサービス。一度設定しておけば、貯蓄ができる仕組みです。

ポイントは、給料が振り込まれる翌日に、定期預金の入金日を設定しておくこと。お金を使ってしまう前に半ば強制的に貯蓄できるようにしましょう。

貯蓄が増えれば、余裕資金で資産運用するのも1つの手です。定期預金の金利は低く、銀行口座に預けていてもほとんどお金は増えないからです。

資産運用で得た利益には通常20.315%の税金がかかりますが、その運用益が非課税となる「つみたてNISA」という制度があります。資産運用をはじめる際は、こうした税制優遇されている制度を利用してみましょう。

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※手数料はすべて個人のお客さま利用を前提としています。

※この記事は2020年8月12日に公開した内容を、2022年6月8日に内容を変更して掲載しています。今後、変更されることもありますのでご留意ください。

執筆:ファイナンシャルライター 瀧 健
『PRESIDENT Online』などの経済系Webメディアでも多数の執筆協力経験をもつ。ライフプランや資産運用の提案が得意。自らも株式・債券・投資信託などの運用を行っている。社会保障にも詳しい。
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