となりの資産運用

2021.7.21

#15 「積立」が貯蓄を増すカギ! みんなはいくら積立投資をしている?

「積立」が貯蓄を増すカギ! みんなはいくら積立投資をしている?

先進国の中でも、資産に占める預貯金の割合が高い日本人。なぜ、日本人は資産運用に対して消極的なのでしょうか?
マネービバで意識調査を実施して、読者の皆さんの本音に迫ります。

第15回は、「積立投資の経験と毎月の積立金額」がテーマ。毎月一定の金額を積み立てていく「積立投資」は、どれくらいの人が利用しているのでしょう。

アンケートの結果を紐解きながら、ファイナンシャルプランナーの山口京子さんが積立投資のメリットを案内します。

今さら聞けない「積立投資って?」

積立投資とは、投資する商品と金額を最初に決めておいて、定期的に購入して積み立てていく方法です。一度申し込めば、毎月一定額が自動で積み立てられるので、忙しい人や少額で資産運用をはじめたい人に向いています。

投資信託をコツコツ長期にわたって積み立てるような積立投資なら、投資する資産や時間を分散することにより、リスクの分散効果が期待できます。コロナ下ではじめる人が増えているというニュースもありました。今回は、マネービバ読者の積立投資経験を調査してみました。

投資信託をはじめる人が増加! 不安定な時代の投資との上手な付き合い方とは?

投資経験者の約7割近くが、積立投資の経験あり!

「Q.1 積立投資をしたことはありますか?」回答結果のグラフ
マネービバの読者への調査では、7割近くが積立投資の経験者でした。年代別に見ると特に50代で経験者が多いようです。

積立投資といえば、金の積立や会社の持株会、大手の証券会社が行っている個別銘柄の株式の“株式累積投資”など、手法は限られていましたが、現在では個人投資家の間で市民権を得ていることが分かりますね。

その背景として、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)が導入され、将来に向けた資産形成のために現役時代から積立投資をするという考え方が広がったことがあります。

また、預金の金利が下がり、資産形成の方法として投資へ意識が向かいやすくなっているということも挙げられます。たとえば、定期預金の金利は0.002% (2021年の6月現在)です。1,000万円を1年間の定期預金として預けても、1年後の利息は159円(税引後)となります。

一方、投資信託でコツコツと毎月1万円の積立投資をするとしましょう。たとえば年率3%で運用できると、1年後には1,556円(半年複利/税引後)増えるという試算になります (年率3%は、過去を振り返ると決して高い設定ではありません)。運用商品なので元本割れをする可能性もありますが、毎月少額でもコツコツ積立をした方が、将来的に積み上がる資産は大きくなる可能性があるのです。

月額積立額は1〜3万円で、手取り額の5〜10%という人が最多

「Q.2 毎月の積立額はいくらですか?」回答結果のグラフ
では、毎月どれくらい積立をしたら良いのでしょうか? マネービバ読者の資産運用事情を覗いてみましょう。

積立投資経験のあるマネービバ読者に毎月の積立額を聞いたところ、全世代で1万円以上3万円未満が最多、次に多かったのが3万円以上5万円未満でした。

近年、iDeCoやつみたてNISAの利用者は増加していているので、これらを活用している方も多いのではないでしょうか。

たとえば、つみたてNISAは、年間40万円まで非課税で運用できるので、月3万円の積立が目安になります。

一方、5万円以上の積立投資をしている人が50代で約4割いました。iDeCoやつみたてNISAの上限額を超えて投資したい場合や、60歳まで引き出せないiDeCoにデメリットを感じる場合は、それ以外の方法で積立投資をすることもできます。
「Q.3 毎月の積立額は手取りの何パーセントですか?」回答結果のグラフ
マネービバの読者への調査では、手取りの10%以下(1割以下)を積立投資している人が多いですね。投資初心者にとっては適切な割合です。

手取りの1割程度なら、最初からなかったものとして先取り貯蓄し、残りのお金で生活することができるでしょうし、仮に投資している商品の価格が下がっても生活に大きな影響がありません。

上手に資産をつくるためには、手取り額の1割〜4割を、預金と投資にまわすのがおすすめです。手取り月収が20万なら2〜8万円、50万円なら5〜20万円です。
4割を超えると、生活に潤いがなくなってがまん大会のような暮らしになりがちで、1割未満ではなかなかお金が貯まっていきません。最初は1割程度からはじめつつ、収入が増えるなどして余裕が出てきたころに金額を増やすようにしましょう。

また、預金が毎月の生活費の3ヵ月分程度(自営業の場合は半年分程度)が貯まるまでは預金の割合を多めにしておき、十分に貯まってから投資を検討すると良いかもしれません。

積立投資デビューをするなら、つみたてNISAやiDeCoから

「積立投資をすれば、絶対に損しないんですよね?」とよく聞かれますが、積立投資でも損をすることはあります。

毎月1万円を積み立てた場合を例にとってみてみましょう。
毎月1万円を積み立てた場合の例①
投資した商品の値動きが、1万円→5,000円→1万円と変化したので、3ヵ月で合計4口を買えました。
1口1万円で売れば4万円になります。投資元本は1万円×3ヵ月ですから3万円。3万円が4万円になりました。

では、別のケースを見てみましょう。
毎月1万円を積み立てた場合の例②
値動きが1万円→2万円→1万円のように変化したので、3ヵ月で合計2.5口を買えました。
1口1万円で売れば2万5,000円ですが、元本は3万円なので5,000円の損失です。

このように、同じ1万円ではじまって、1万円で終わった場合でも、途中の値動きによって結果が変わります。

ただし、2つ目の例では、損失が出ても積立投資を終わりにせず、少し待っている間に値が上がっていけば結果が変わる可能性はあります。

投資に絶対はありませんが、毎月購入する積立投資であれば、資産は積み上がっていきます。また、価格が下落するということは、裏を返せば、同じ積立額でたくさん購入できるチャンスでもあり、その後の値動き次第では利益が出る可能性もあります。見方を変えれば、価格の下落も前向きに思えるかもしれませんね。

これから投資を始めるなら、まずは初心者でも利用しやすい、つみたてNISAやiDeCoを検討してみてください。時間を味方につけ、じっくりコツコツと積み立てていくことで、しっかりと資産をつくっていきましょう。

▼つみたてNISA、iDeCoについてくわしくチェック!
つみたてNISAについて:三井住友銀行
個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」について:三井住友銀行

【アンケート調査概要】
●調査時期:2020年9月29日~2020年10月13日
●調査方法:インターネット調査
●調査地域:全国
●有効回答数:261人

※ 2021年7月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。

執筆:山口京子

国内投資信託キャンペーン

おすすめ記事

本サイトの掲載情報は、各記事の掲載時点で当行が信頼できると判断した情報源をもとに作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当行は保証を行っておりません。