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現役世代、必見! おひとりさまの実録シニアライフ

2019.7.31

おひとりさまの実録シニアライフ

#1 備えあれば憂いなし!
シングル定年ライフは準備が肝心

定年後のおひとりさまシニアは、どんなライフスタイルを送っている?ひとり暮らしのお金の心配ごとは?
人生100年時代と言われるいま、長い目で見れば、誰しも可能性のある「老後のひとり暮らし」。この企画では、意外と知る機会の無いその実態を、ひとり暮らしをするシニアの座談会を通じて、解き明かします。

第1回目は、結婚せずに人生を謳歌してきたシングル男性4名が登場。定年後のお金の話から、おひとりさまならではの過ごし方まで、さまざまな質問をぶつけてみました!

Aさん

67歳。生命保険会社を60歳で定年後、関連会社で3年勤務し退職。現在は年金暮らし、家は持ち家(マンション)。友人とのゴルフが日々の楽しみ。

Bさん

61歳。私立高校の教師を50歳まで務めるが、親の介護のためいったん退職。その後は介護をしながら週2~3日ペースで大学の非常勤講師を勤める。60歳で定年。現在は無職、年金は未受給。投資用不動産を数部屋所有。

Cさん

69歳。建設会社を60歳で定年後、65歳まで関連会社で顧問を務める。現在は無職、年金暮らし。仕事の関係で海外生活が長かったため、家は購入しておらず、現在も賃貸。本人曰く「宵越しの金は持たない」タイプ。

Dさん

72歳。オーディオメーカーを60歳で定年。現在は、年金を受給しながら中国で日本語を教えるボランティアに。最近、中国に賃貸用マンションを購入した。

働かなくても忙しい! 定年生活のリアル

あまり暇だと思ったことはないですね。(Aさん)あまり暇だと思ったことはないですね。(Aさん)

− 皆さん、現在は仕事をしていないとのことですが、毎日どんなふうに過ごしていますか? 世間には「定年後って、やることがなくて暇そう」というイメージがあるようですが。

Aさん
ひとり暮らしなので、家のことをやるのは自分だけだから忙しいですよ。他にも、趣味のゴルフに週2回くらい行って、友人とも飲みに行って。あまり暇だと思ったことはないですね。
Bさん
僕はあまり何も考えていなかったので、見かねた同僚から「毎年100万円貯めろ」とアドバイスされました。それを聞いて、素直に貯め続けましたね。だから手元に資金はかなりあります。投資信託も買ったし、年金代りになると言われて生命保険にも入りました。
Cさん
自分は今、友人と一緒に仮想馬主ゲームをやってて、忙しいですね。現役時代は仕事で海外暮らしが長く、ラスベガスでも遊んでいたくらいギャンブル好き(笑)。馬主ゲームは、まず金曜には予想、土日のレース後はその結果を参加者に配るために、馬の成績表をエクセルで作らなきゃいけない。なにせ1年中レースはあるので大変ですよ、暇なんかないな〜。
Dさん
僕は皆さんのようなこれという趣味はなくて、今は中国で日本語を教えるボランティアをしています。現役時代に知り合った人に頼まれて、一年の3分の1くらいは中国にいて、大学生に教えています。教える以外にも学生の相談に乗ったり。逆に、日本にいるときは毎日が暇(笑)。

公的年金以外の収入は頼りになる「助っ人」

同僚から「毎年100万円貯めろ」とアドバイスされました。(Bさん)同僚から「毎年100万円貯めろ」とアドバイスされました。(Bさん)

− 皆さんの毎日は忙しそうですね。趣味にかかるお金も必要だと思いますが、現役時代に老後用にお金の備えは何かしていましたか? 年金だけで暮らせるのか不安に思っている人が若い世代に多いのですが。

Aさん
前職が保険会社だったので、自社の個人年金に入っていました。今思えば、それがあって助かりましたね。厚生年金だけで生活できなくはないけれど、趣味を楽しむにはちょっと足りないんですよ。退職金も生活費には使わず、いざという時のために手をつけずにとってあります。
Bさん
僕は、暇です(笑)。暇だから自治会の会長をやっていました。元々が教師だったので、人をまとめるのは得意なんですよ。年齢的にまだ年金はもらえないので、65歳で受け取れるようになったら趣味だったバイクをまた始めようかと、今から楽しみにしています。

− Bさんは61歳ということでまだ年金を受け取っていませんが、生活費はどう賄っているのですか?

Bさん
貯金の取り崩しと投資信託や株の配当、あとは投資用不動産の家賃収入ですね。ただ、僕は50歳でいったん退職したので受け取れる年金額は多くないんですよ。年金があてにできない分、いろいろ準備してきたというわけです。
Dさん
自分は60歳で仕事を辞めた後は働かなかったので、企業年金が受け取れて助かりましたね。主に中国への旅費に使いますが、一度行ったら長期滞在するので、そんなにはかからない。実は、向こうでマンションを買うことになって、退職金の一部はそれに使いました。今は人に貸して家賃収入を受け取っています。

未来のことはわからないけど......自身の介護は気になる話題

将来の心配ばかりして生きていると、楽しくないですよ。(Dさん)将来の心配ばかりして生きていると、楽しくないですよ。(Dさん)

−今の生活には不安はないという皆さんですが、年齢とともに体の衰えを感じることもありますよね。将来介護を受ける身になるかも、という心配はありますか?

Dさん
この年になると、1年先がどうなっているかなんてわからないでしょう。妹がいるんですが、どっちが長生きするかもわからない。あまり将来の心配ばかりして生きていると、それこそ楽しくないですよ。
Cさん
うちは親が介護用施設に入居していた関係もあって、どのくらい必要か調べてみたことがあるんです。そうしたら、入居時に5000万とか6000万円とか、とてもじゃない金額で。そこにお金を使うくらいなら趣味で楽しく使おうと思った(笑)。だから今は、介護される時のことは考えていませんね。
Aさん
そう、先のことはわからないですよ。あと10年くらいは動けると思うので、動けなくなった時に考えればいい。だから、その時に必要になるかもと退職金を残してますね。

−皆さん、先の心配よりも今が大事だと。

Bさん
自分は弟にいざというときの面倒を見てくれと言っています。実家や僕の所有不動産は弟が相続するわけだから。弟の娘が将来看護師になってくれたらもっと良いなと期待してます(笑)。
Dさん
体が動くうちにできることはやっておいた方がいいでしょうね。私は実家の不要なものを全部処分しましたよ。思い出のアルバムや親の服もすっぱりと。すると部屋も広くなって掃除も楽。家が散らかっていると、つまずいてケガするかもしれないでしょう。安心に暮らせる環境を作るのも大事です。兄弟にも言ってますよ、「うちに遊びに来るなら、モノは持ってくるな。金か食べ物にしてくれ」とね。

今だからわかる、定年までにやっておくべき準備

ローンを組んででも
家を買うべきだったなと反省しています。(Cさん)ローンを組んででも家を買うべきだったなと反省しています。(Cさん)

−とてもシニアとは思えない皆さんに圧倒されっぱなしです。最後に、人生の先輩として、現役世代にアドバイスやメッセージはありますか?

Aさん
やはり趣味は持っていたほうがいいですね。それも、身体を動かすものと、そうでなくてもできるものの2種類。身体が動かなくなる時がいつか来ても、頭を使って楽しめる趣味を楽しむことができるでしょ。同世代だけでなく下の年代の人と一緒にできる趣味ならもっといいですね。
Dさん
同じく、自分よりも若い人と交流することは大事。彼らは、叶うか叶わないかに関係なく、人生に前向きな夢をもっている。そういう人たちのほうが、付き合っていて楽しいですよ。こっちも負けていられないなという気になります。同世代とばかり飲んでいても、出てくるのは病気と、飲んでいる薬と、年金の話ばかりですから(笑)。
Cさん
僕はこのメンバーの中では一番だらしない生活を送ってきていそうだけど、ものすごく反省しているのは、ローンを組んででも家を買うべきだったなと。地方の実家は区画整理でなくなってしまい、今でもマンションで賃貸暮らしですが、年金の中から家賃を払うのは正直きついです。買っておけば良かったと、今、身に染みてますね。
Bさん
僕は、年金や医療・福祉などの制度を若者たちにもっと勉強してほしい。その知識があるとないとでは全然違いますよ。学校で教えてくれなかったから知らなかったと人のせいにするのではなく、自分で勉強しないと。そして、いずれ親になったら、生きていくためのいろいろな知識を子どもに教えていく。それが親の責任だと思います。
公的年金だけでも
暮らせていけるけど、
プラスαがあると余裕度アップ

おひとりさまの定年生活は、毎日が暇つぶしかと思っていたらとんでもない! 趣味にボランティアにと忙しく、年下世代との付き合いにも実に積極的。今を楽しむためのポジティブな発言ばかりでした。その前向きさに頭が下がるとともに、暮らしの余裕部分を支えてくれる、公的年金以外のプラスαがあるのも大きいのだなと実感。現役時代に資産形成の知識をどれだけ得られるかが、シニア生活の質を上げることにつながっていくのだと感じました。

※2019年7月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。