そろそろ本気で考えたい! アラサー・アラフォーのお金の育て方

2022.4.13

ミレニアル女子の実態調査―保有資産1,000万円超えも! 資産を大きく増やす方法とは!?

ミレニアル女子の実態調査―保有資産1,000万円超えも! 資産を大きく増やす方法とは!?

「ミレニアル世代」とも呼ばれる今のアラサー・アラフォーは、やりたい仕事に就いたり年収が上がったりして人生に楽しさを感じる時期を過ごしています。その一方、特に独身の場合は、「このまま独身? それとも結婚?」「老後資金は結局いくら必要?」など将来への不安が頭の片隅から離れないことも……。

そこで今回は、Money VIVA編集部がマイナビニュースとコラボし、2534歳の独身女性431名を対象に「ミレニアル女子のお金事情」を徹底調査! すると、驚きの事実が明らかに。歯に衣着せぬ物言いの “辛口”FPと一緒に早速見ていきましょう!

この記事はこんな方におすすめ
辛口FP 花山院 扇子(かざんいん・おうぎこ)のプロフィール

花山院 扇子(かざんいん・おうぎこ)
奈良県出身のファイナンシャルプランナー。大学在学中、留学先で出逢ったフランス人実業家と結婚するも2年で離婚。無一文で追い出された経験から、お金の大切さに目覚めてFPに。その歯に衣着せぬアドバイスは厳しくも深い愛情に満ちており、顧客から尊敬と親しみを込めて「扇の君」と呼ばれている。
※本キャラクターは、高山一恵氏監修のもとに作成したフィクションです。実在の人物、団体とは関係ございません。

貯蓄額が1,000万円台に突入している人も! どうやってやりくりしているの?

自分なりのライフワークバランスをつかんできて、将来のために何を準備するべきか考え始めるミレニアル世代。みんなはどうしているのか知りたいけれど、特にお金にまつわることは、友達にもなかなか聞きづらいものですよね。そこで今回は、「お金に関するあれこれ」についてアンケートを実施しました。

まずは、「貯蓄額はどのくらいか」という質問。これには約30%が「貯蓄額が500 万円以上ある」と答えています。注目したいのは、「1,000 万円以上」と回答したツワモノが10%近くもいること!

Q現在の総金融資産額を教えてください。

では、彼女たちはいったいどうやって1,000万円もの資産を貯めているのでしょうか? そのきっかけと手段を聞いてみると……

■貯蓄を始めたきっかけ
・ニュースで「老後の生活に2,000万円必要」と知って
・資産を増やして好きなことにお金を使いたいと思った
・お一人様でも安心して生活していくために
・今の仕事を辞める可能性があり、将来が不安になった

■貯蓄のためにやっていること
・無駄な出費はせず、本当に必要か見極めてから買物をする
・給料が入ったら、すぐに決まった額を先取りして貯蓄する
・家計簿で収支を管理し、自分の金銭感覚を定期的にチェックする
・月に使うお金をあらかじめ決めておく

このように、貯蓄額1,000 万円以上のミレニアル女子の多くは日頃から無駄遣いをせず、貯蓄に励んでいることがわかりました。

辛口FPのコメント

<辛口FPのコメント>
今はすっかり落ち着いてしまったけれど、私にもアラサー・アラフォーだった時代があったのよ。だから皆さんが今、どんなことに悩み、将来に対してどんな夢を描いているのか、わかっているつもり。
ミレニアル世代って、それなりに収入も上がってくるし消費活動も活発だから、世間から何かと注目されがちよね。でも、アンケート結果を見てつくづく思ったわ。まだ若いんだから、お金を使うところには使ったほうが良いけれど、基本の生活は堅実にするのが一番だなって。

▼同世代の本音をもっと知りたいなら
30代女子お金の本音

貯蓄のカギはここにあり! 資産運用を行っている割合を貯蓄額別に見てみると

どんなに無駄遣いを抑えたとしても、1,000万円も貯めるのは決して簡単なことではありません。では、ツワモノたちはどのようにお金を貯めているのでしょうか。その方法として考えられるのが「資産運用」です。実際に、金融資産の全額が預貯金という人は約38%にとどまり、残りは資産運用などを活用しているようでした。

資産運用を行っているかどうかを貯蓄額で分けて聞いてみると、100 万円未満のミレニアル女子は14.2%とごくわずか。対して1,000万円以上を貯めている人は、なんと58.6%がすでに行っていると答えています。

Q現在はどのような資産運用を行っていますか?
では、すでに資産運用を行っている人はどんな商品を選んでいるのでしょうか。最も多いのは「つみたてNISA」で、約54.8%がスタートしています。次に多いのは「投資信託」、さらに「ポイント投資」「iDeCo(確定拠出型年金)」「国内株式」が続きました。
Q現在はどのような資産運用を行っていますか?(複数回答可)

資産運用を始めてよかったと感じていることを聞いてみると、「老後に備えられているという安心感が持てた」「お金や将来についてしっかり考えるきっかけになった」という意見が。また、「先取りで貯金している分、無駄遣いが減った」と、これまでのマネー体質の改善につながった人もいるようです。

また、資産運用を行っている人は、ライフプランにも明確な目標を設けているよう。「2年後までに結婚資金を400万円貯める」「定年まで働かず、FIRE(アーリーリタイア)する」など、将来に起こるライフイベントを見据えて、その準備として資産運用を行っていることがわかりました。

辛口FPのコメント

<辛口FPのコメント>
日本の場合、超低金利が続いているから、銀行に預けていても資産はほとんど増えないのよね。最近は、食品や日用生活品なども軒並み値上げしているし、物価の上昇分もお金を増やさないとどんどん資産は目減りしてしまうわ。それに、先行き不透明なこの時代、今後も収入が増えるとは限らない。1,000万円以上の貯蓄を達成している女子は、そんな「現実」に気づいていち早く資産運用を始めたのかもしれないわね。

▼みんなが選んでいる「つみたてNISA」とは
つみたてNISAとは?

「つい使っちゃう」「そもそも始め方がわからない」貯蓄できないミレニアル女子の悲しいホンネ

ここまで読んで、「ちょっと待って! 1,000万円も貯蓄できていないし、資産運用も始めていない……」と焦った人もいることでしょう。実際、保有資産1,000万円超えの貯蓄マスターはまだまだ少数派です。

そこで、貯蓄額が100万円未満の方には「貯蓄できない理由」について聞いてみました。

■貯蓄できない理由
・お洋服や美容代、趣味と出費が多い
・推し活で毎月の給料がほぼ消えてしまう
・税金や保険の支払いが多くて、貯蓄するお金がない
・お金の貯め方がわからない

また、資産運用を行っていない理由についても聞いてみると、「損をしてしまうのでは、という不安がある」「どうやって始めたらいいかわからない」「『資産運用=難しい』というイメージがあってハードルが高い」など、漠然とした不安が理由になっているようです。

赤裸々な本音が次々と出てきたわね。そうよね、女子はおしゃれや習いごと、推し活と、何かとお金がかかるのよね。
でも、はっきり言わせていただくわ。今の生活をこのまま続けるのは危険よ。「お金を一切使うな」とは言わない。でも考えてみて。好きなことだけにお金を使う生活を続けたら、将来どうなるか。貯蓄額は増えず、年齢だけを重ねることになってしまうわ。それに、人生は順風満帆な時ばかりではないわ。病気になったり、リストラされて収入がなくなってしまったり……。人生のアクシデントが起きたときに、貯蓄がないととても困ってしまうわよ。

辛口FPのまとめ:貯蓄強者と弱者の差は「ライフプランニング」と「資産運用」にあり!

花山院 扇子による今回のまとめ

ミレニアル女子たちのお金に対する意識がはっきりとわかるアンケート結果だったわね。もちろん収入の多い少ないによっても状況は変わるでしょう。でも、私が気になったのは「今後のライフプランを具体的に考えられているかどうか」という点よ。

たとえば、貯蓄額1,000万円以上のミレニアル女子は「将来はこういう人生を送りたいから、今のうちに準備する」というように明確な目標を持っていたわ。お金を貯めたり、増やしたりするためには、明確な目標が必要よ。人は目標があるから頑張れるの。逆に、貯蓄額100万円未満の女子たちは目先のことに気とお金を取られている印象ね。今を楽しむことも大切だけど、長期的な視点で人生を考えることも必要よ。目先の欲望のままお金を使っていても、漠然とした不安を抱え続けるだけで状況は変わらないじゃない!

まず大切なのは、自分を見つめ直すこと。日々の生活もそうだし、マネー体質をきちんと把握することから始めてみなさい。その上で、先取り貯蓄をしたりメリハリをつけた使い方をしたりすれば、着実に資産を増やせるはず。あとは、資産運用にもアレルギーを持たずに興味を持つこと。始めるのが早ければ早いほど、時間が味方してくれて「複利の効果」で大きく増やせるかもしれないわよ。

「そんなことを言われても、どうやって始めたらいいかわからないし……」なんて言い訳しているそこのあなた! まずは自分に近い収入やライフスタイルの人で、お金を貯めたり増やしたりすることが上手な人を参考にしてみなさい。まずは、自分ができそうなところから真似してみることで、いつの間にかあなたも貯蓄体質になっているはずよ!

▼アンケート出典
調査タイトル:お金事情についてのアンケート
調査主体:マイナビニュース
調査時期:2022年2月19日~2月28日
調査対象:25歳から34歳の独身女性
調査数:431
調査方法:インターネットログイン式アンケート

※2022年4月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。

監修:高山 一恵

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