定年後のリア充診断

2022.9.14 更新

定年後、孤独になるのはどんな人?

定年後、孤独になるのはどんな人?
今後ますます寿命は延び、多くの人が100歳以上まで生きる「人生100年時代」が到来すると言われています。定年後の長い老後に充実した時間を過ごすためには、生活を豊かに過ごすためのお金、そして家族や社会と上手に向き合うための少しの心がけが必要です。今のあなたに足りないものはなんでしょうか? ファイナンシャルプランナー井戸美枝さんによる定年後のリア充診断をお届けします。第1回目のテーマは「定年後の孤独」です。
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定年後の3大不安は、「健康」「お金」、そして「孤独」

定年後の生活がなんとなく不安という人は、多いと思います。
「いつまで健康でいられる?」「年金の受給額はいくら?」「仕事を辞めたら何をして過ごそう?」などなど。
皆さんの不安の正体は、大きくは「健康」「お金」「孤独」の3つのカテゴリーに分けられます。「健康」「お金」については、イメージしやすいかもしれませんが、意外と見落としがちなのが「孤独」。今回のリア充診断で、チェック項目が多かった人は、対策を考える良い機会です。

定年後の生活を想像してみてください。
仕事をしているときは、休日がありますが、基本的には365日、気持ちは仕事やその人間関係に縛られています。だから、定年退職すると驚くほど気持ちは軽くなるはずです。

逆に言えば、仕事をしていると、誰かと必ずつながっています。でも、仕事を引退すると、人とのつながりが薄れ、最後には自分と家族だけに。今まで感じたことのないような「孤独」を味わうことになります。

「孤独の何が問題なの?」と思われる人もいるでしょう。実は、「孤独」だと感じることで、心と体の健康を損なうリスクがあります。
イギリスでは2018年に「孤独担当大臣」のポストがつくられました。その際に発表された調査結果によると、孤独は肉体的にも、精神的にも健康を損ない、肥満や1日15本のタバコ喫煙よりも有害であるとのこと。孤独がイギリスの国家経済に与える影響は、年間320億ポンド(約4.9兆円)にあたるとされています。そして、2021年にはイギリスに次いで世界で2例目となる、「孤独・孤立対策担当大臣」が日本で新設されました。孤独・孤立対策推進会議で決定した基本理念のなかにも、 イギリスの調査結果を引用しながら「孤独・孤立は命に関わる問題であるとの認識が必要である」と記されています。

充実した老後生活を送るためには、お金や健康への備えと同じくらい、「孤独」に対する備えをすることが大切というわけです。

大切にすべきは、人の目より自分の満足

定年後に「孤独」を感じないためには、どうすればいいのでしょう。パッと思いつくのは、定年退職後も続くような人間関係を築いておくことではないでしょうか。地域のイベントに参加したり、地元や学生時代の友人と交流を深めたりするなど、仕事以外のコミュニティやネットワークづくりも意識し、日頃から、周りの人に敬意をもって接することを忘れないようにすることが重要です。

特に、コロナ禍で人と気軽に会いにくい状況では、孤立の深刻化が懸念されます。対応策のひとつとして、スマートフォンやパソコンなどを用いた、離れていてもできるコミュニケーションに積極的に挑戦してみてはいかがでしょうか。

一方で、人とつながっていても「寂しい」と感じることもあります。他人の行動や気持ちはコントロールできないもの。気の置けない友人でも、過度な期待をしすぎない方がいいかもしれません。
そう考えると、老後をリア充にするための究極のコツは、心ウキウキと楽しめる趣味などを持つことだと私は思います。誰かと一緒に楽しむ趣味ももちろんいいですが、ひとりでも楽しめる趣味もおすすめです。「自己満足できるもの=ウキウキ楽しめるもの」であることが大切ですね。それを見つけるためには、他者からどう見られるかを意識せず、自分の感覚に素直になることがポイントです。

もちろん、趣味でなくても大丈夫。人によっては、定年退職後も新しい仕事を見つけることで、心ウキウキする時間を過ごせるかもしれませんね。

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ひとりでも心ウキウキすることで脱・孤独!

60歳で定年退職して仮に85歳まで生きるとすると、「1日12時間(稼働時間)×365日×25年間」で10万時間以上になります。定年退職後90歳まで生きるなら、約13万時間。時間はいくらでもあります。ひとりでも心ウキウキと過ごせる何かがあれば、その長さも不安ではなく、楽しみになりますよね。

自分の老後は、誰かに用意してもらうものではありません。老後をリア充にする種をまけるのは、自分だけです。そして、老後の生活は、現役時代のようにギラギラ・キラキラとしたものではなく、やはり少し寂しいもののはず。ひとりの時間と向き合うような、それなりの覚悟を持って、現役時代から少しずつ準備をするのが良いでしょう。

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※この記事は2018年9月12日に公開した内容を、2022年9月14日に更新して掲載しています。今後、変更されることもありますのでご留意ください。

執筆:井戸 美枝

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