「あるある習慣」を見直せば、お金は不思議と貯まるって!?

まずはご自宅の冷蔵庫を開けてみてください。
気の向くままに食材を突っ込んではいませんか? 奥に何が入っているか、確かめることなく言えますか? ドアポケットに数ヵ月前から入れっぱなしの缶ビールはない? 大容量サイズの調味料、気がつけば賞味期限が切れていたり。冷凍庫には大量の保冷剤とご飯のパック。いったい、いつからここにあるんだっけ?

著者曰く、冷蔵庫を見れば、金銭管理の状態はだいたいわかるのだそう。「在庫(食材)の見える化ができていない」「自分の適正量が把握できていない」「保冷剤がたまる=スイーツなどの浪費が多い」。冷蔵庫内はまさに家計の縮図、お金の使い方がにじみ出る場所でもある。逆にいえば冷蔵庫の片付けは、食費のコントロールに即効性があるのだとか。

「日々の行動」と「貯蓄効率」の関連性は興味深く「黒いパンツがクローゼットに三枚以上あるとお金が貯まらない」の事例には苦笑いしかありません。とはいえ、本書は「あるある習慣」にとどまらず、保険や投資の始め方、教育費や老後資金など人生で必要になるお金のポイントもきっちり押さえています。「お金の貯まる家事代行サービスの取り入れ方」「妻の年収103万の壁にこだわると損をする」などのトピックもあり、夫婦、ファミリーにもオススメです。

ちなみに、ベテランFPである著者は「お金周りのことって難しいですよね」とよくこぼされるそうです。その度に「難しいからやろうとしないのではない。やろうとしないから難しくなるのだ」という哲学者の戒めを思い出すのだとか。ひるがえって、本書は身近な事例でお金周りのハードルを下げ、読者のモチベーションを上げてくれます。なかでも、NISA口座は開設したものの「買付額は0円のまま」という人(いますよね?)には、特に喝が入る本だと思います。

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