マネーの座談会
2019.6.19
イラストレーション:黒猫まな子
2019年10月から10%に上がる消費税。増税にまつわる気になる疑問を、2人の主婦とファイナンシャルプランナーの座談会で解決していきます。第4回はマイホーム購入について。家を買うなら増税前後、どちらがいいか考えてみましょう。
FP豊田
お金の疑問を解決してくれる主婦の味方。
ファイナンシャルプランナー。
ショウコさん
社会人経験豊富でお金の知識も人並み以上のワーキングマザー。
3歳の男の子のママ。
ヒカルさん
お金の知識はあまりないけど、元気いっぱいな新米専業主婦。
1歳の女の子のママ。
表1 増税後の住宅ローン控除(消費税率10%が適用される物件の場合)
居住開始時期 | 2019年10月1日~2020年12月31日 |
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年末残高限度額 | 一般住宅:4,000万円 長期優良住宅:5,000万円 |
控除期間 | 13年間 |
控除率 | [1~10年目] 1% [11~13年目] 以下の①②のうちいずれか少ない方の金額 ①住宅ローン残高×1% ②建物購入価格×2%÷3年 |
※出典:国土交通省「すまい給付金」より
※個人間売買の中古住宅は非課税
表2 すまい給付金の拡大
(引渡し時期:2019年10月1日~2021年12月31日まで)
増税前(消費税率8%)
収入額の目安 | 給付基礎額 |
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425万円以下 | 30万円 |
~475万円以下 | 20万円 |
~510万円以下 | 10万円 |
増税後(消費税率10%)
収入額の目安 | 給付基礎額 |
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450万円以下 | 50万円 |
~525万円以下 | 40万円 |
~600万円以下 | 30万円 |
~675万円以下 | 20万円 |
~775万円以下 | 10万円 |
※出典:国土交通省「住宅関連税制とすまい給付金 制度概要パンフレット」より
表3 次世代住宅ポイント制度
住宅の新築(貸家除く)の場合
時期 | 2020年3月に請負契約・着工、2018年までに完成済み新築は2019年12月までに売買契約 |
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発行ポイント数 | 1戸あたり上限35万ポイント |
対象 | 以下の①~④いずれかに適合する場合、1戸あたり30万ポイント ※性能を引き上げたり、家事負担を軽減する設備(ビルトイン食洗機など)を設置したり、耐震性のない住宅を建て替えた場合はポイント加算 ①エコ住宅 ②長持ち住宅 ③耐震住宅 ④バリアフリー住宅 |
住宅のリフォーム(貸家を含む)の場合
時期 | 2020年3月までに請負契約・着工 |
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発行ポイント数 | 1戸あたり上限30万ポイント |
対象 |
①窓・ドアの断熱改修開 ②外壁、屋根・天井または床の断熱改修 ③エコ住宅設備の設置 ④耐震改修 ⑤バリアフリー改修 ⑥家事負担軽減に資する設備の設置 ⑦若者・子育て世帯が既存住宅を購入して行う一定規模以上のリフォーム工事 など ※若者・子育て世帯によるリフォームは上限が45万ポイント、一定の既存住宅の購入に伴うリフォームの場合は上限を60万ポイントに引き上げ |
※出典:国土交通省「次世代住宅ポイント制度の概要について」より
まとめ
消費増税後も住宅取得を促進するために、手厚い負担軽減のための制度が用意されています。そのため、増税前に駆け込み購入に走る必要はないようです。こうした制度だけでなく、金利動向や不動産価格の動きなどにも注意を払いつつ検討しましょう。資金計画と納得できる物件と出会えるかどうかで購入のタイミングを見極めてください。
※2019年6月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。
執筆:ファイナンシャルプランナー 豊田 眞弓(とよだ まゆみ)
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