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2021.4.28
マネービバ3周年を記念して行われたInstagram投稿企画「マネービバ家計簿マラソン」。参加いただいた方への特典として抽選で3名の方に、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんによる家計相談を受けていただきました。その家計診断の様子をレポートします。
毎月のお給料から貯蓄分を先に取っておいて、残りはほぼ毎月使い切っていると思います。
世帯の所得57万円に対して毎月約10万円を先取り貯蓄できていたら、貯蓄率は約18%です。一般的には20%が理想的だと言われていますが、現実的には17%ほどでも大丈夫。つまり、今はほぼ理想的な貯蓄ができていますね。
実は家計簿マラソンに参加するために家計簿をつけてみて、スマホ代が高いことを実感して見直したところです。来月から3台分が1年間無料になり、その後はデータ使用量にもよりますが、3台で3,000〜9,000円程度になる予定です。
その負担が減れば、もっと貯蓄できるようになりますので、家計管理は今のペースで続けていきましょう。あえて言えば、やや多いと思ったのが食費ですね。
浪費を防ぐためには、食費の予算が月5万円ならそれを5週間に分け、週1万円の予算でやりくりしてみると良いですよ。使いすぎたら翌週の予算を減らし、余ったら翌週に繰り越ししても貯蓄に回してもOKです。
そういう場合は、毎月のおこづかいの金額を設定してあげた方が、ご主人自身がコントロールしやすくなるという傾向がありますよ。毎月3万円と決めたらそれ以上は家計から出さないことを伝えておくのです。そして「スマホ代は家計から払うけど、ランチ代や洋服代はおこづかいから出してね」など、どういう支出をおこづかいに含めるか、ルールを決めておくとご主人もやりくりしやすいでしょう。
そうです。あとは家計の話をする際に、つい責めるような口調になりがちなので、相談ごとをするスタンスでいることも大事です。目標額を共有し、「今、いいペースで貯められているよ」と伝えた上で、今後どうしたいかを少しずつ話してみてはいかがでしょう。
家計簿に現在の資産額は約350万円と書いてくれていましたね。
私は生活費の約7.5ヵ月分〜1年分は、預金などの現金として持っていれば、あとは資産運用にまわしても良いとアドバイスしています。ちょこさんの場合は、46万円×7.5ヵ月分=345万円はすでに用意できているので、今後は投資をはじめても良いと思いますよ。
投資信託の積み立ては資産形成に向いています。税制優遇のあるつみたてNISAやiDeCoといった制度も、選択肢に入れてみてはいかがでしょう。
つみたてNISAは、毎月40万円まで投資信託で積み立てでき、運用で得た利益が20年間非課税になるという制度です。もちろん、20年待たずとも、いつでも売却できるので、一部を10年後のキャンプ場経営の資金に充てるという考え方もできます。
つみたてNISAはいつもの銀行で始めると手続きが簡単です。
資産運用のベースは、インデックスファンドをコツコツと積み立てるのが良いと思いますね。インデックスファンド※は、日経平均やNYダウなどの指標に値動きが連動するような投資信託です。幅広く分散して投資ができ、運用のコストも比較的低く、さらに値動きが分かりやすいという特徴があるので初心者に向いています。
家計には関心の低いご主人も、「投資にもチャレンジしよう!」と伝えると、協力的になってくれるかもしれませんよ。
※インデックスファンド:日経平均株価やTOPIXなど、指標と同じ動きを目指す投資信託のこと。
今はメガバンクも含めて、Webサイトから投資用の口座開設ができるようになっていて、わざわざ窓口に行かなくてもはじめられるようになっています。
今からはじめるので、良いと思います。つみたてNISAなど、長期で投資信託を積み立てていくような場合は、経済の長期的な成長に投資をするという考え方なので、はじめるタイミングを見る必要はないと思っています。そしてはじめたら、長期で続けることが大事ですね。
長期で運用すると、値が上がるときも下がるときもあります。プラスとマイナスで打ち消し合うことで、値動きのリスクをトータルで下げることができ、安定的に資産を増やすことが期待できます。日々の値動きに一喜一憂しなくてもすむわけです。また、運用益を再投資すれば複利の効果が得られ、さらに運用額を増やすことも期待できますよ。
商品を選ぶ際は、日本の株だけでなく、外国の株の投資信託を組み合わせて、投資する資産のバランスを取るようにしてみてください。時間だけでなく銘柄を分散することで、さらにリスクを分散できます。
※ 2021年4月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。
執筆:横山 光昭
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