ずばり2人の貯蓄額は? 気になるお金のことを聞いてみた!

せきららトークは、貯蓄上手なワーママ・インスタグラマー2人の「貯めるワザ」からスタート!

オンラインセミナーの様子。(くぅちゃん)

くぅちゃんからは、「貯蓄額1,200万円」という驚きの回答が。出産前は「お金を使うのが大好きで、入ってきたら全部使う!」という“ダダもれ家計”だったそうですが、産休後は以前のように働いて稼げなくなり、このままではダメだと家計の見直しを決意。「子どもたちの将来を考えたときに、家もほしいし教育費も必要。少しずつ支出をそぎ落として、今では毎月10〜15万円が貯まるようになりました!」とくぅちゃん。7年間で1,200万円の貯蓄に成功したと言います。

  • くぅちゃん
    • 貯蓄の目的:子どもの教育費
    • 現在の貯蓄額:1,200万円

    「子どもが高校3年生になるまでに1人600万円が目標! 大学の入学金や授業料以外でも、交通費や下宿代に費用がかかることも想定し、多めに準備しておきたいです」

オンラインセミナーの様子(あやさん)

一方、あやさんは独身時代から貯め体質だったようで「2年間で600万円」の貯蓄に成功。さらに、浪費家だったご主人の意識改革を成し遂げ、貯め夫に変身させたそうです。「おいしいご飯を用意して家にいたいと思ってもらえる環境をつくったり、休日も一緒に楽しめることに取り組んだりした」ようですが、効果が一番大きかったのは、毎月の家計を夫婦でシェアして、家族のお金という共通認識をもつようにしたこと。マイホームや車など、ほしいモノのために貯めるお金だという意識を共有することで、ムリなく貯蓄できるようになったそうです。

  • あやさん
    • 貯蓄の目的:子どもの進路の選択肢を広げるため
    • 現在の貯蓄額:600万円

    「子どもがやりたいことは応援してあげたい! 小学校や中学校から私立に進学する選択肢も用意しておきたいので、お金がかからない0歳からコツコツ貯めています」

「住宅資金」「老後資金」とともに、人生の3大出費と言われる「教育費」に目標を定め、貯蓄上手な2人がしっかりと準備していることが分かりました。

インスタグラマー2人の「貯めるワザ」とは?

続いて、貯め上手な2人の家計管理術に迫ります。
くぅちゃんが、家計簿の現物を持ってきて披露してくれました。

オンラインセミナーの様子(くぅちゃんの家計簿)

費目や数字を細かく書くと大変なので「月の予算を決めて、いつ、どこで、いくら使ったかだけをざっくりと書く」のがポイントとのこと。たまに、教育費の預金残高をメモして、増えていく金額を見てモチベーションを高めているそうです。
ダダもれ家計だった頃、家計簿をつけて気づいたのは、外食費が多いこと。お酒を呑むことが好きなくぅちゃんは、家呑みの料理や家のお酒を充実させることで節約に成功したそうです。

家計簿をつけたら週に1回程度は、見直すことが大事」と山口さん。まずはムダ使いに気づいたら、代わりとなるお金のかからないモノ・コトを探してみる。それを楽しむことこそ、ラクに節約を続けるコツだとアドバイスしてくれました。

一方、あやさんは、独身時代から表計算ソフトで家計を管理するスタイル。年間の収支を管理することで、去年と比較して家計を見直すことができ、予算の計画も立てやすいのが良いところだそう。

オンラインセミナーの様子(あやさんのエクセル家計簿)

さらに、生活費は使ったその場で銀行の口座から即引き落とされる「デビットカード」払いを習慣づけているという、あやさん。「口座残高を見るだけで、生活費の残高が分かるので、時間をかけずに家計管理できる」ところが気に入っているそうです。

オンラインセミナーの様子(FP山口さん)

家計管理が苦手な人でも、銀行のアプリで履歴をチェックするだけで家計管理できるのが便利」だと山口さんからもアドバイスがありました。

貯めるためには、まず家計管理が大事だということがわかりました。家計をしっかり管理するためにも、自分に合った方法で家計簿をつけている2人をマネして、まずは家計簿をつけることからはじめてみてはいかがでしょうか。
マネービバでは、家計管理が簡単にできるオリジナル家計簿をつくりました。ぜひ、ダウンロードして使ってみてください。
家計管理を行い、ムダな支出を見つけたら、代わりになるお金のかからないモノ・コトを探して、その中で楽しむことが節約を長く続けられるコツです。

  • マネービバオリジナル家計簿のダウンロードは終了しました

FP山口さんによる「増やすワザ」の解説! 積立投資を知れば、投資のイメージが変わる!

続いてテーマは「増やすワザ」へ。くぅちゃんは、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)をはじめたばかりで、今後はつみたてNISAにも挑戦したいとのこと。資産運用はしたことがないけれど、興味があるというあやさんに、山口さんが実体験を紹介。

オンラインセミナーの様子(FP山口さん)

山口さんは夫婦でこれまで月平均9万円を個人型確定拠出年金(iDeCo)で積み立て、12年間ほとんど手を加えずほったらかしにしていたら、積立元本約1,400万円に1,000万円程度の運用益がプラスされ、約2,400万円になっていたそうです。

iDeCoとは、自分の好きな金額を積み立てて、そのお金を運用して、資産を形成する年金制度。働き方や会社の制度によって積み立てられる上限額は変わりますが、その金額すべてが所得から控除され、節税効果があるのが大きな魅力です。

一方、つみたてNISAは将来の資産づくりに適した制度。国の基準をクリアした200本弱の投資信託商品を対象に、年間40万円まで20年間運用できます。

【関連記事】iDeCo(イデコ)、NISA、つみたてNISA、どれが得? 併用できる?

通常、資産運用をして出た利益には20.315%の税金がかかりますが、iDeCoもつみたてNISAも、それがかからないのがメリットです。たとえば、先述の山口さんの例のように1,000万円の運用益がある場合、約200万円が節税されたというわけです。
山口さん曰く、「普通預金の金利が約0.001%の今、10億円の貯金を預けても1年間で1万円程度。普通預金なのか、資産運用なのか、お金をどのお財布に入れておくかはとても重要」とのこと。

投資に対しては「ギャンブルみたい」「元本割れで損をする」といった声もありますが、企業に投資をするということは、投資したお金を企業のビジネスに活用してもらうということ。その結果、安心・安全・便利なサービスが生まれ、経済が成長していくことで、出資したお金も成長していくという投資の側面を紹介してくれました。

値動きが怖いと言いますが、魚や野菜の値段も毎日違いますよね。実は、値動きのあるモノを私たちは買っています。もし、野菜が安くなったら『怖い〜!』と思いますか? 逆に『やった!』ですよね」と山口さん。
身近なりんごを例に、『積立投資』という、毎月決まった額を投資していく方法について、図とグラフを交えながら紹介してくれました。

オンラインセミナーの様子(積立投資と一括投資の違い)

毎月1万円のおこづかいで、値段が変わるりんごを買っていきます。1ヵ月目は値段が1万円なので1個、2ヵ月目は値段が1,000円になったので10個、3ヵ月目は1万円になったので1個、3ヵ月で計12個のりんごが買えました。
4ヵ月目にこれを1個5,000円で売った場合、6万円で売れることになります。かかったお金は3万円なので、儲かったことが分かりました。

「では、下のグラフはりんごの値動きを表したものですが、どう思いますか?」と山口さんが質問したところ、「アップダウンがあり不安定な印象」といった答えが返ってきました。

実際はりんごを売買してトクをしたのに、不安定に見えてしまうのは、私たちがその時の値段ばかり見て判断しているからだと山口さん。注目すべきなのはりんごの個数で、その数を積み立てていくこと。つまり積立投資であれば、値段が下がったらたくさん買える時期だと考えることができ、一喜一憂しなくてもすむことを教えてくれました。
「この考え方は専門用語では、ドルコスト平均法と言いますが、『積立投資』と覚えておきましょう」と山口さん。
図解を交えた分かりやすい説明に、くぅちゃん、あやさんも興味津々の様子でした。

【関連記事】投資信託をはじめる人が増加!不安定な時代の投資との上手な付き合い方とは?

夫婦で4万円の積立投資で、30年後には2,000万円も夢じゃない!?

積立投資について理解できたところで、いよいよ2,000万円をどう貯めるのか、FP山口さんがナビゲートします。
たとえば、夫婦2人で毎月2万円ずつ積み立て、計月4万円を30年間、仮に利回り3%で運用した場合のシミュレーションを紹介しました。

オンラインセミナーの様子(資産運用シミュレーション)

最終積立額は約2,330万円、ここから手数料や税金が引かれますが、これを見ると2,000万円は決して夢じゃないと思えますよね」と山口さん。

夫婦で月1万円ずつだと半分になってしまうので、毎月このプラス1万円をどう捻出するかが大事とのこと。前半の「貯めるワザ」で紹介した、家計の見直しが大事なポイントになってきます。

つみたてNISAやiDeCoなど、2人が気になっていた積立投資が、どんな仕組みで、どんなメリットがあるのか、理解が深まったところで、最後は少し先の2人の目標へと話が進みました。
くぅちゃんからは「孫にお小遣いをあげたり、一緒にお出かけしたりして、孫を可愛がるのが夢。子どもの教育費が終わった先に豊かな老後を送るための資金も用意したい」と夢のある回答。
一方、あやさんは、「老後も自分たちの暮らしは自分たちでつくりたい。子どもに迷惑をかけないためにも、お金はとっておこうと思っている」と堅実な回答がありました。

教育費だけでなく、自分たちの老後のお金まで考えている2人のコメントに、山口さんも感心している様子でした。

オンラインセミナーの様子

「ふやすワザ」のポイントは、NISAやiDeCoを利用して毎月少額でもコツコツ長期で積み立てること。時間をかけて運用していくことで、リスクを分散しながら、今後の夢や目標に向けてお金を準備していきたいですね。

セミナーの最後に、投資についてのイメージを改めて2人に質問すると、くぅちゃんは、「値下がりしたときにどうしようと、踏み込めないでいましたが、いずれ孫にお小遣いをあげたいので(笑)、つみたてNISAもやりたいと思いました」とコメント。あやさんからも「投資と聞くと、大きく儲けたり、大きく損をしたりというイメージでしたが、小さく積み立てていく方法を知ることができたので、今後、実践していきたいですね」と前向きなコメントをいただきました。

貯めるワザ×増やすワザを駆使して、着実に資産を積み上げていく2人の姿が目に浮かびます。

マネービバでは、2人のような子育て世帯はもちろん、これからお金について学びたいという方に役立つ幅広い情報を紹介しています。
実際に子育てにかかったお金をせきららに紹介する連載や、資産運用についてのアンケートをふまえ、上手にはじめる方法をアドバイスする記事も発信中。ぜひ、チェックしてみてください。

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