教えて先生! つみたてNISAのA to Z

2021.11.2

#3 つみたてNISAの始め方~ 1から10までかんたん解説~

つみたてNISAの始め方~ 1から10までかんたん解説~
最近、資産運用の一環としてつみたてNISAを始める人が増えてきています。

しかし、投資未経験のたておさんは、どのようにつみたてNISAを始めればいいかわかりません。

つみたてNISAを始める前にどんなことをすればいいのか? どんな流れでスタートするのか? たておさんはつみたてNISAの始め方をFP(ファイナンシャルプランナー)に聞いてみることにしました。

つみたてNISAを始める前に、まずは基礎知識をおさらい

つみたてNISAってどんな制度ですか?
つみたてNISAとは、2018年1月よりスタートした長期・積立・分散投資を支援するための投資制度です。

若い方のつみたてNISA口座数も伸びており、2021年3月末時点と2020年12月末時点を比較すると、20代が11万8,302口座増、30代が19万8,936口座増となっています。
年代別つみたてNISA口座数
出典:金融庁「NISA・ジュニア NISA 口座の利用状況調査(2021 年3月末時点)」
株式投資やFXは、投資にある程度まとまった資金が必要だったり、リスクが高く、失敗すると大きな損失を出してしまうイメージもあったり、投資未経験の方にはハードルが高くなかなか始めづらいものでした。

その点、つみたてNISAは投資未経験の方でも資産運用を始めやすい制度として注目を集めています。以下では、つみたてNISAが投資未経験の方でも始めやすいとされる理由について解説します。

①年間40万円・最長20年間非課税で運用できる

つみたてNISAの大きなメリットのひとつに、運用益が非課税になる点が挙げられます。

従来の投資方法では、投資によって得た利益に対して20.315%の税金がかかる仕組みになっています。

しかし、つみたてNISAの場合、毎年40万円までの非課税投資枠が設けられており、各年に購入した投資信託を保有している間に得た分配金や譲渡益は、購入した年から数えて20年間にわたり非課税となります。

毎年上限いっぱいの40万円で投資信託を購入していた場合、20年間にわたって非課税で運用できる投資総額は最大800万円です。

②リスクを抑えて運用できる「長期・積立・分散投資」に適した商品が対象

つみたてNISAの投資対象商品は、「長期の積立・分散投資に適した投資信託」であることが法令で定められています。

具体的には、投資信託自体の運用期間が20年以上など長期であること、分配金の受取が毎月ではなく元本を増やしやすいこと、運用期間中にかかる手数料が低いこと、などの条件があります。

長期・積立・分散投資は「リスクを抑えて運用ができる」という投資の大原則ですが、その効果について以下のようなケースを見てみましょう。例えば、一度に4,000円分のりんご購入した場合と、毎月1,000円ずつ購入した場合では、後者の方が平均的な購入単価が抑えられて多く購入することができます。
積立投資によるリスク分散のイメージ

③定期的に自動買付

つみたてNISAでは、あらかじめ決まったタイミングで自動的に一定金額の買付が行われます。

長期で資産形成を目指す中で、いちいち購入の手間をかけずに済みますし、購入するタイミングに悩むことや、購入忘れの心配がないのも魅力の一つです。

④柔軟な投資方法

つみたてNISAは途中で買付金額を変更したり、換金したりすることもできるので、自分の投資スタイルに合わせて資産運用することが可能です。ただし、つみたてNISAの非課税枠は年間40万なので、購入金額は年間で40万円を超えないように注意しましょう。

以上のように、つみたてNISAには他の投資商品にはないさまざまな特徴・メリットがあることから、投資経験者はもちろん、投資未経験の方からも多くの関心が集まっています。

実際に2021年3月末時点で、証券会社の一般NISA口座における投資未経験者の割合は約44%、それに対してつみたてNISA口座では約83%にも上っており、人気が高いことがわかります。
NISA・つみたてNISAの投資未経験者割合推移
出典:日本証券業協会 NISA口座開設・利用状況調査結果(2021年3月31日現在)について

ただ、つみたてNISAは株式やFXに比べてリスクが少ないとはいえ、預貯金のように元本が保証されているわけではありません。

また、公募株式投資信託の場合は購入時の手数料こそかからないものの、預けている資産に対して一定の率で発生する信託報酬などが発生します。

つみたてNISAを始めるときは、元本割れのリスクや手数料の負担があることを理解したうえで運用を始めることが大切です。

つみたてNISAについて、よりくわしいことはこちらの記事を参考にしてください。

つみたてNISAとは? つみたてNISAのメリット・デメリットから始め方まで完全網羅!

つみたてNISAを始めよう!運用を始めるまでの3STEP

つみたてNISAを始めるには何をすればいいですか?
以下では、つみたてNISAで資産運用を開始するまでに必要なステップを3つに分けて解説します。

STEP1.金融機関で口座を開設する

まず、つみたてNISAを始めるには、金融機関で専用口座を開設する必要があります。

つみたてNISAで開設できる口座は1人1口座だけです。金融機関によって、たくさんの商品を取り扱っているところや、扱いっている商品を厳選しているところもあります。投資経験の少ない人は、ある程度商品が厳選されている金融機関の方が商品選びに迷うことが少なくなるのでおすすめです。そのほか、サポートの手厚さなど、自分の投資スタイルやニーズに合った商品を提供している金融機関を選ぶようにしましょう。

STEP2.毎月の投資金額を決める

つみたてNISAの非課税投資枠の上限は年間40万円ですので、12ヶ月で割ると1ヶ月あたりの投資金額の上限は3.3万円となります。三井住友銀行であれば、月1万円から始めることができ、月々の掛金を1万円・2万円・3万円から選ぶことができます。

途中で投資金額を変更することも可能ですが、計画的に運用していけるよう、家計を見直して無理のない投資金額を設定しましょう。

STEP3.投資商品を選ぶ

つみたてNISAの投資対象商品には、長期・積立・分散投資に適した投資信託が選ばれており、特定の株価指数に連動する運用成果を目指す「インデックスファンド」や、株式・債券などの資産に分散投資をする「バランスファンド」など、さまざまな種類があります。

それぞれ期待できるリターンとリスクに違いがありますので、まずはつみたてNISAでどのくらいの資産を作りたいのか、目標やゴールを設定してみましょう。

そのうえで、目標を達成できそうな投資商品をチョイスするのがファンド(投資先)選びの基本となります。

投資経験の少ない方は銀行で始めるのがおすすめ

ここまで、つみたてNISAで運用を始めるための3ステップについて解説しましたが、投資未経験者の方は、自分に合った商品をどう選べばいいか迷ったり、月々の積立金額をいくらに設定すればよいのか、運用スタート後に相場の値動きへの対処方法や手続きに不安や疑問を感じたりすることもあるでしょう。

中長期の運用をする中で困ったときにすぐ相談できるよう、つみたてNISAを始める金融機関は、近くに窓口があったりWebで気軽に問い合わせできる銀行を選ぶのがおすすめです。

つみたてNISAの申込から運用開始までの流れ

つみたてNISAを申込むにはどうすればいいですか?
ここでは一例として、三井住友銀行でつみたてNISAをWebで申し込む場合の流れについて紹介します。なお、つみたてNISA口座開設には、別途普通預金口座の開設が必要です。

以下の手順は、すでに普通預金口座を保有していることを前提としています。
つみたてNISAを三井住友銀行で申込む手順
三井住友銀行では、つみたてNISAの口座開設から申込まで、すべてオンラインで完結できます。

口座開設には、マイナンバーカードか、通知カード+本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)が必要です。

次に、必要書類を準備したら、SMBCダイレクトのページで店番号・口座番号・ログイン暗証を入力してログインします。

口座開設と同時に、積立を行うプランやファンドの申込みも行いますので、あらかじめ投資対象商品を選んでおきましょう。

用意しておいた本人確認書類をアップロードしたら、申込みは完了です。

まとめ

つみたてNISAを始める時は、まずつみたてNISA専用の口座を開設する必要があります。

金融機関によって、取り扱っている投資商品に違いがありますので、自分のニーズや投資スタイルに合った商品の提供を行っているところで口座を開設するようにしましょう。

また、投資未経験の方はわからないこと、疑問に思うことがあったときにすぐ頼れる店舗やWeb窓口がある金融機関を選んだ方が、いざという時に安心です。

三井住友銀行では、つみたてNISAについて、わからないことやお困りのことがある場合、店頭や電話での相談に乗ってもらうことも可能です。

オンラインからの口座開設も行えますので、つみたてNISAに興味・関心をお持ちの方は、こちらから口座開設を始めてみましょう。

つみたてNISAの口座を開設する

※2021年11月現在の情報です。今後、変更されることもありますのでご留意ください。

執筆:金子 賢司
個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務めるファイナンシャルプランナー。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信している。CFP、日本FP協会幹事。
https://fp-kane.com/

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